パターン(デザインパターン), Wiki, XP という、それぞれ異なる3つの概念・システムが、クリストファー・アレグザンダーという建築家に1つの源流を持つという事にびっくりする本。
極めてすっきりとまとまった、落ち着いた文章で書かれているにも関わらず、著者もまたこの事実に驚き、興奮しながら調査を進めたであろう事がどうしても伝わってきてしまう内容です。特にパターン, Wiki, XP を1つ以上使いこなしている人なら、必ず著者の驚きと興奮を共有できると思います。そういった知的興奮が、本書の最大の醍醐味です。
さらに、この本を通して、ソフトウェアやシステム、またそれ以外の人間が創造する物が、将来にわたって「生きた」物でありつづける為に何ができるか、のヒントが得られると思います。サブタイトルにある「時を超えた創造の原則」というのがこれを示しています。これはとても漠然としたヒントと感じられるかもしれませんが、それ故に様々な「創造」の場面に適用できますし、実践を通して自分なりの理解を深めていく事で、一層切れ味を増していくと思います。