統計を勉強し始めた初習者にとって、理論ばかりを詰め込まれる統計教育は難しく面倒なもの。
本書は統計解析ソフト・STATISTICAの体験版(機能制限あり)のCD-ROMを同封して、実際のデータに触れながら理論についても学べる、割と安価な入門書のひとつ。
10年以上前(1997年初版第1刷)の本ではあるが、その内容は現在でもほとんど色あせていない。
いまや、フリーソフト・Rにより、操作手順書とある程度の統計知識さえあれば誰でも簡単に統計分析ができるようにはなった。
しかし、その「統計知識」をどうつけるかが問題であって、チュートリアルデータとセットで統計ソフトを同封したこのようなパッケージでひとつひとつ学んでいけることの効果は大きい。
それは、RやSAS、SPSS等でより高度な分析を行いたいけれども入門書に書いてあることがわからない、という初習者にはきっと大きな助けになるだろう。
最近では、マンガ形式などでわかりやすく統計の知識をつけさせる入門書が多く出版されるようになってきた。
しかしそれらの本での解説と、実際の個々のソフトの解説書とでは各統計への情報が大きく異なっている場合があり、混乱を生むことがある。
そういう落とし穴に陥らないようにするためには、まずは本書で基本を押さえて地盤を作り、それからより高度なソフトへの挑戦をする形がよいかと思われる。