マインドマップの創始者であるトニー・ブザン氏が唯一認めたソフト「i Mind Map」の活用に焦点を当てたマインドマップ本である。付録のCD-ROMには、21日間使用できる評価版をはじめとして、テーマごとの作例やワークで用いる音声ファイルまでもが収録されており、まさに至れり尽くせりの1冊となっている。その点では、「パソコンで広がる思考の翼」という副題通りの内容と言えよう。
けれど本書の良さは、そうしたソフトの利便性を分かりやすく説くことに留まらない。筆者は、インストラクターとしての豊富な経験をもとに、利用者が抱くであろう疑問を想定し、その回答をも試みている。そうした姿勢は最終的に、そもそもマインドマップとは何なのか、という本質的な問いかけへと向かうこととなる。
筆者の答えは、実際に本書を手に取り、確認いただくとして。
重要なのは、本書の根底にある人間の可能性への絶対的な信頼である。自身の体験を通じて、そうした向日性を手にした筆者だからこそ、ツールの紹介というレベルを超えた質の高さを本書は保ち得ているのだと思う。