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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
人間が敵役になるのは複雑ですが、動植物の種を超えた友情物語に心癒されました。,
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レビュー対象商品: パセリともみの木 (大型本)
オーストリア生まれでアメリカに渡って20世紀前半に活躍した絵本作家ベーメルマンスの心癒される友情の物語です。私はこの本を読む前に最初タイトルに入った「もみの木」という言葉から何となくクリスマスの話かなと思っていましたが、それは大きな間違いで実際は「パセリ」と呼ばれる老いた鹿と老木「もみの木」の世にも珍しい友情の物語でした。ふかいふかい緑の森のはずれのきりたったがけに立つ「もみの木」は冬の厳しい自然に耐えて育った所為でねじ曲がった格好になりましたが、幸運にもそのお陰で森のまっすぐな木の様に人間に切り倒されずにすんだのでした。やがてますます大きくなった「もみの木」のテントの様なえだの下にシカが住みつき木の近くに生えるパセリを好んで食べたので森の仲間から「パセリ」と呼ばれる様になりました。曲がった木の枝とシカの角の格好が良く似た二人の友情は永遠に続くかに見えましたが、ある朝突然に現われた人間の「りょうし」が二人の平和な日々を一変させてしまうのでした。 著者は文章だけでなく素朴で温かい絵も手がけられ、大自然の中に広がる花や生き物を深く愛されている性格が窺われます。物語の中で森林伐採については人間の暮らしに役立つ面もあり止むを得ないと肯定されている様ですが、他方動物の命を奪う狩人や猟師については厳しい見方をされている様で、自然の側から見れば当然の流れではあっても人間の側ではそれで生計を立てておられる方も多くいらっしゃる事を思うと本書の結末を手放しでは喜べず複雑な気持ちになります。本書は子供の本としては少しショッキングに思える部分もありますが、それでも森に住む生き物たちが平和に幸福に暮らす喜びが強く心に伝わり、また動植物の種を超えた友情物語に心癒されました。この本を読んで大自然と動物を愛する著者の作風が大好きになりましたので、叶うならば他の著作も探して読んでみたいと思います。
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5つ星のうち 5.0
人間には厳しい目線です。,
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レビュー対象商品: パセリともみの木 (大型本)
『マドレーヌ』シリーズのベーメルマンス作品です。パセリが大好きで、森のみんなにパセリを食することをすすめて、パセリと呼ばれているしかの物語。 まず、ベーメルマンスは、人間の木材となる真っ直ぐな木たちの話から始めて、真っ直ぐではないために切られず残っているもみの木へと視線を誘っていきます。これが非常に巧いです。そして、人間にねらわれる生き物たち。ベーメルマンスは動物たちの側に立って、物語を進めていきます。つまり人間には厳しい目線です。
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