これまで未収録だった作品に焦点が当たるのも藤子F不二雄大全集の特色です。
表題のパジャママンは「テレビマガジン」「たのしい幼稚園」「おともだち」「ディスニーランド」といった幼年雑誌で連載されていたヒーロー漫画です。
引っ越してきた山田タツ夫(タッちゃん)と川田エミの二人が地下に埋められていた宇宙人ロケットの力を借りてパジャママンに変身!
ぬいぐるみのコアちゃんを交えたトリオで大蛇や人攫い、ピストル男などの悪者と戦います。
幼年雑誌なので大人にはやや物足りない部分もありますが、オチの付け方や展開運びは藤子F先生らしい物で中々楽しめました。
テレビマガジン版の最終エピソード「ロケットのなみだ」はロケットを掘りだそうとする男を巡った良作エピソードに仕上がってます。
男女コンビが解決する構図は後の「T・Pぼん」「ミラ・クル・1」に繋がる要素も多く、そういった意味でも幼年向けと言えど侮れない作品です。
同時収録の「きゃぷてんボン」は天才科学者だけど無邪気なパパが面白いです。
それを支えるしっかり者の息子ボンがなかなか苦労人です。
話は少ないながらもパパのはちゃめちゃぷりに和みました。
「パーマン」に出てくる悪役・千面相との対決も見逃せません。
「とんでこいようちえんバス」は4ページ程の絵物語です。
後の「のび太の雲の王国」を彷彿させる展開でした。