商品の説明にもあるように、これは木の粉を材料にして作られた粘土です。湿っている状態ではこげ茶色と言ってよい濃い色ですが、乾燥するとかなり淡い色になってちょっと見た目には素焼きの焼き物のよう。そして、ニスを塗ると再びこげ茶色っぽくなります。
色の濃さの変化が大きいので、もし人形などを作ってうえから彩色するのでしたら、いったん透明なニスを塗って下地の色を固定させ、その上からアクリル絵の具などで柄などを描くほうが、色のバランスをとりやすいと思います。
臭いをかいでみると、ヒノキのような香りのような木材防腐用のクレオソートの臭いのような、ちょっと不思議なにおいがします。針葉樹の皮から作っている印象を受けました(が、あくまで想像です)。
乾燥時間は、結構かかります。厚さ1センチくらいの板を作ったとき、1日では中心部が少し濃い色のままでした。水がしみこんだ木を乾燥させるのだと思えば、無理もありません。乾燥後はかなり硬く丈夫になりますが、乾燥途中で柔らかいからと思って形をいじってしまうと、硬化後の強度は大幅に低下するので、乾燥中は絶対に触ってはなりません。
硬化してから削ると、年輪こそありませんが、確かに木を削ったもののように見えます。手触りも木の感触でした。
造形以外の用途としては、木工用ボンドを少し混ぜて練ると、大きな木工品や日曜大工品の穴や欠けを埋めるパテのようにも使えなくありません。ただし、専用のパテと違って伸びや粘着性はないので、作業性はいまいち。硬化にも
時間がかかります。しかし、アクリル系のパテとは異なり、削った感じは木の一部にみえるので、使い方によっては面白いものができそうです。
なお、深い穴を埋めると乾燥後に収縮してひび割れができたりするので、半日くらい置いて数回に分けて埋めるほうがいいです。やっぱり面倒くさいかも?
造形のときにも大き過ぎるものを作ると、乾燥中にヒビが入ったり肉ヤセしたりするので、紙粘土細工の基本通り、小さい部品に分けてあとで木工用ボンドでつなぐようにする必要があります。また、とくに細かい部分は、乾燥、硬化
後に削って作るほうがいいと思います。
とにかく、応用の道はいろいろありそうですので、実験してみましょう。楽しいと思います。