「アンチノミーは解消されない。ヘーゲル哲学が全体として根本的にダメなところはここだ。アンチノミーをなす二つの項は互いに、あるいは、他のアンチノミックな二項との間でバランスをとる」*(プルードン『革命と教会における正義』斉藤悦則氏のHPより)
この言葉はベンヤミン『パサージュ論』邦訳第4巻(岩波現代文庫第4巻391頁)にも孫引きされている(アルマン・キュヴィリエ Cuvillier,Armand「マルクスとプルードン」1937未邦訳より)。ベンヤミンは『パサージュ論』で20箇所くらいプルードンに言及しているが(マルクスの半分以下だろう)、孫引きが多い。ボードレール論を書く際にもその素材(三巻で読める。ここにもプルードンへの興味深い言及が一つある)をフーリエやブランキを描写したようには活用しなかった。このことはこの希有の天才批評家でさえ政治革命の幻想から自由ではなかったことを示している(プルードンを読まなければ社会革命の重要性はわからないからだ)。
第五巻に総合索引があって便利だ。