本作は、2004年に上演された後藤ひろひとさん舞台『MID SUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人』の脚本を原作に小説に編成し直した作品で、2008年に『パコと魔法の絵本』のタイトルで映画化もされています。
心臓を患っている大富豪大貫は、周囲の人間を罵倒しつくす、本当に嫌なジジイ。まさに『クリスマス・キャロル』のスクルージ。
そこに登場するのが、変わった病院のスタッフと患者たち。と、交通事故で一日しか記憶が持たなくなってしまった少女パコ。
彼女の存在が大貫にもたらしたものは−。
映画を見てから小説を読みましたが再度ジーンときました。
ドタバタの喜悲劇なんだけど、人間がいつでも変われるというのを信じれそうな気がしてきます。
大貫にとってのパコ、パコにとっての大貫、室町にとってのタマ子、タマ子にとっての室町。
人が人にしてあげられたり、残してあげたりできることって素敵だなと思いました。
スッキリと短くまとめられていて、オススメな作品です。