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パクス・ブリタニカのイギリス外交―パーマストンと会議外交の時代
 
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パクス・ブリタニカのイギリス外交―パーマストンと会議外交の時代 [単行本]

君塚 直隆
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

フランス七月革命後のヨーロッパ国際政治に、会議外交を通じて平和の時代を構築したパーマストン英外相。彼が築き上げた会議外交とは、どのようなものであったのか。それは、どのような背景から生まれ、どのようにして定着していったのか。外交とは何か、平和とは何か。「砲艦外交」として知られる強硬姿勢の半面でパーマストンは、「イギリスには永遠の同盟国もなければ、永遠の敵対国もない」と語りつつ、会議を通じ列強とねばり強く外交交渉を重ねていた。イギリス流自由主義と道徳主義の伝統に裏打ちされた、パーマストン外交の特質を明らかにする。

内容(「MARC」データベースより)

フランス七月革命後のヨーロッパ国際政治に平和の時代を構築したパーマストン英外相。彼が築き上げた会議外交とはどのようなものであったのか。パクス・ブリタニカ絶頂期におけるジェントルマン外交の真髄を描く。

登録情報

  • 単行本: 304ページ
  • 出版社: 有斐閣 (2006/12)
  • ISBN-10: 4641173222
  • ISBN-13: 978-4641173224
  • 発売日: 2006/12
  • 商品の寸法: 21.2 x 15 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本
 長い一九世紀を貫く会議外交の変遷を、ヨーロッパの歴史を後背に、
各国のお家の事情や、イギリス外相・首相のパーマストンを中心とす
る魅力的なプレイヤーたちと共に描き切って、余すところがない。

 臍をかむパーマストン、狡知をめぐらすメッテルニヒ、ほくそ笑む
ナポレオン三世らが繰り広げる虚々実々の駆け引きは、一昔前だった
ら「こんなに面白い本は学術書ではない」と言われていたことだろう。

 ともすれば物語性が強く感じられてしまうほど、著者の流麗な筆は
抗いがたい魅力を持つ。だが、揺るぎない構成と膨大な一次資料の収
猟が安易な批判を許さないのである。

 たとえば二〇五ページの四章三節の終わり、華々しい外交的成果を
挙げたナポレオン三世を描写した「この外交的な成果に気をよくした
野心家の皇帝は、この後、パーマストンのそれとは異なった独自の会
議外交を展開し、ウィーン体制の打破に向かっていく」という一文の
あとに、厳密に言えば蛇足と指をさされかねない「パーマストン老卿
の胸に輝くブルーリボンは、どこか寂しげにその光彩を放っていた」
の叙情的一文を置くことができる研究者はすくない。

 この逸脱を楽しめるかどうか、は比較的大きな差異と言える。一文
が生み出す余情を味わうには、筆者をしてその一文を草さしめる背景
に思い致さねばならぬからだ。

 一九世紀半ばのヨーロッパに、会議による協調体制を築いた老外政
家の死期を描いた第五章「会議外交の終焉とパーマストンの死」の末
に置かれたパーマストン最期の言葉に大きな時代の終焉を想わない者
はいないだろう。
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