ロンドンを夕刻に飛び立ったNIA202便は、137名の乗客乗せて東京へ向かった。シベリアを越え、日本海上空に入り、成田到着まで一時間あまり。あとは安全に着陸するばかりだったのだが、異変はそこから始まった。大音響と共に第2エンジンが火を噴いて爆発し、機体に穴が空き、乗客ははじき飛ばされ、機体は急降下。更に機長は倒れ操縦不能に。この絶体絶命の事態に、いかにして着陸するのか……。
本書は1999年に刊行し、サントリー・ミステリー大賞優秀作品賞受賞した同題作品を新装したものとのこと。特に第2エンジンが火を噴いてからの機内の様子は迫力満点で、リアルな恐怖も感じました。多少展開に欠点を感じる部分もありましたが、6年前の作品としては古さも全く感じませんし、最初から最後まで目が離せず、物語に引き込まれる面白さがありました。