マイケル・クライトンはジュラシック・パークやタイムライン等、多数の作品の著者だが、2008年に世を去ってしまった。彼のパソコンの中からほぼ完成状態の未発表作が見つかった。それがパイレーツである。アメリカでも11月に発売されたばかりだそうで、映画化も決定している。
私はマイケル・クライトンの作品を読むのは、これが初。映画では何作品も観ています。
海賊モノというと、映画パイレーツ・オブ・カリビアンしか知識がないのだが、かなり楽しめた。パイレーツ・オブ・カリビアンは笑い要素も多かったが、こちらはシリアスに掠奪・裏切り・復讐と、正義がない世界がうまく描かれている。読んでいるのだが、映像が見えるようだった。
主人公ハンターはイングランド領ジャマイカ島ポート・ロイヤルの私掠船船長。彼らは海賊ではない。ジャマイカ総督サー・ジェイムズによれば、海賊は犯罪だが、私掠は王の財源を富ませる。そのため、非公式に認められたビジネスである。しかし、やってることは海賊と変わりはない。違いは、私掠の許可を得ているかどうかにある。総督の許可があればいいのだ。
ストーリーは、総督からスペイン領にあるマタンセロス(殺戮島)にスペインの財宝船が停泊していると知らされたハンターは、信頼できる仲間達と財宝を掠奪するためにマタンセロスを目指すが、途中でスペイン艦に拿捕されてしまう。
そこから先は読んでのお楽しみだが、一難去ってまた一難の状態が続き、飽きさせない展開になっている。読む手が止まらず、寝不足にってしまった。おススメの1冊です。