近年はこういう作品が作られにくい。
VFXを使えば大アクションから3Dまで何でも出来る時代となり、ミュージカル
とか本作のような歌唱映画にはなかなか観客も集まらなくなってしまった。
それでも、C・アギレラ&シェールの圧倒的魅力で突っ走るこの映画は出色の出来であり、
興行収入も4,000万ドルのヒットとなった。
イメージは1920〜40年代のMGM作品を思い起こさせるもので、現代のLAにこの
退廃さを持ってきたことが成功の要因だろう。
C・アギレラは意外にもこれが映画初主演ということだが、アリゾナの田舎町からLA
へやってきてのシンデレラストーリーを見事に体現した芝居を見せた。
圧倒的な歌唱力&ダンスと、すっぴんだと何だかすごく可愛い娘(とはいえもう30歳
だけど・・・)のギャップも楽しい。
また、シェールも久々に本領発揮の一作となった。
ステージで歌うその姿は、もうホレボレするくらいにカッコいい。
加えてS・トゥイッチの存在感。スタンリーが出演すると「格」が付くから不思議だ。
そのふたりの共演シーンも抜群に良い。
撮影はソニーピクチャーズで行われており、ここは旧MGMスタジオだったところだ。
そこでこういう作品が撮られたので、かつての名優たちもきっと見学して
いたんじゃなかろうか(笑)。
特典映像は、このゴージャスな作品が出来るまでのドキュメンタリーなどが収録
されている。NG集までHD高画質で見られるのが、なんだか凄いぞ。
音響&画質ともに「贅沢」であり、これは何としてもHDで観て頂きたい作品だ。
星は5つです。