この少年たちの、まっすぐに切りそろえられた60年前のような髪型がまずおかしく
てしかたない。
それから、変な髪形をして変な服を着たした少年たちが、田んぼでハレルヤを歌う
シーンも見ていておかしくてしかたない。田んぼの中の少年たちの配置も絶妙だ。普
通なら整然と整列して合唱するところだが、そうではない。ところどころに少年たち
がかたまって歌っている。意味がわからないが、えもいわれぬ笑いがこみ上げてくる。
映画館では、笑いをこらえるのがたいへんだった。
しかし、この髪型に疑問を持たず過ごしていた少年たちは、自分にとっては他人事
ではない。自分は20年前小学生だったが、毎日登下校の際には白いヘルメットをかぶ
るのが決まりだった(交通事故防止のためということであった。)。これが全国標準
でないと知ったのは、大学生になってからである。(^^;
この独特のほのぼのした妙な雰囲気を作り上げた監督はすごいと思う。仮にこの世
界観にはまれなかったとしても、この映画を見ると子供の頃のことがリアルによみが
えってくる。特に、男の人はかなり懐かしい思いを持つのではないか。
また、少年たちの慣習へのささやかな抵抗は、「ぼくらの七日間戦争」を少しだけ
想起させる。少年たちの成長を見ながら、少年たち、がんばれと声援を送りたくなる。
そして、見終わった後はさわやかな気分になれる。
けど、東京から来た転校生の坂上くんがとにかくかっこいい。こういう小学生になり
たかった。いや、せめて友達になりたかった。