もし可能であるならば、この単品ではなく、4枚組のアクサンチュス・スペシャル・ボックスを購入されたほうがお得です。ただ、単独でこのCDのみを購入されたとしても内容の素晴らしさで納得はされると思います。
アクサンチュスの名声を広めたアルバムです。
実に見事な演奏内容でした。女性指揮者のロランス・エキルベイは、アーノンクールの助手をしていたようで、世界一の合唱指揮者のスウェーデンのエリクソンに師事したという経歴を聴いただけで評価できます。実際に物凄く丁寧で、ケレン味のない王道の合唱を聴かせてくれました。
特に良かったのは、マーラー「アダージェット」でしょうか。ドイツ語の歌詞をあて、少ないメンバーでこの有名なオーケストラ曲をアカペラで演奏する集団が出てくるなどとは思いもよりませんでした。これは是非聴いて欲しい演奏です。透明な響きのソプラノ、深いアルト、濁りのない発声の男性パートといずれも言うことのない完成度の高さを誇っていました。
同様に無伴奏混声合唱「バーバー:アニュス・デイ」もいくつかの団体の演奏を聴いてきましたが、このアクサンチュスにとどめを刺します。
曲目の紹介がありませんので、下記にご参考までに貼り付けます。
・バーバー:アニュス・デイ(弦楽のためのアダージョOp11を作曲者本人が編曲)
・マーラー:いかなるドイツの空も(原曲:交響曲第5番第4楽章アダージェット ジェラール・ペソン編1958年)
・バッハ:不滅のバッハ(原曲:甘き死よ来たれ BWV478 クヌート・ニーステット編)
・ショパン:ラクリモーサ(原曲:練習曲変ホ短調Op10-6 フランク・クラウチク編)
・ラヴェル:溜め息(クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
・ヴォルフ:見捨てられた娘(クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
・ヴォルフ:古い絵に(クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
・ベルク:ナイチンゲール(クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
・マーラー:私はこの世に捨てられて(クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
・ドビュッシー:夕べの鐘(クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
・ショパン:眠れ、幼子イエス(原曲:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op58よりラルゴ フランク・クラウチク編)