発売だいぶ経ってから、よーやく買いました。だって怖いですもん
きづき・サトウ物は大概イヤーな読後感を残すものですけど、これは殺人OK・DVOK・いじめOKと
「きづき・サトウコンビが真正面からやったらすげー怖いだろうなー」てのがてんこもりで真正面からですもん
んでも読むと面白いんですけどね(^^;
サイコミステリな部分が強いのでいまだ全体像わかりませんが、いまだに闇が語られてないのはミゾロギさんと大気ですかね。
乱暴者凌駕は大気に踊らされてるっぽいし。
群像劇とか群集劇と呼ぶべき本作、崇拝する相手の内面が読めないことが、各キャラクターの悲劇を生んでる構造なのかなと。
犬丸はミゾロギさんを崇拝するけど彼女の中身を知ってるわけではなく、己の同化欲望で自ら処女喪失。ストーカー的心性と言えばそれまでですが、この「孤独で伝わらなくても、自分が愛すればいい」はぐっとくるなぁ。見返りを求めないあたりが。
そして豊田乃亜。昔死体になったらしい彼女に執着して、光岡凌駕や富士昴、そしておそらく松田大気も人生を狂わせています。いやそれだけでなく犬丸や本多アツコも人生を狂わされてますし、ひょっとするとミゾロギさんまで狂わされているのかもしれません。豊田乃亜という死体に。作中人物はそれぞれにお互いや執着する相手のことを理解できていないのですが、皆がもっとも理解できずにけど同時にもっとも執着しているのはこの死体なのかも。なぜなら死体に内面などなく、死体は完全に相対する者の執着や思いを仮託できる「物体」ですから。
なんにせよ犬丸が可愛すぎる2巻でした(え? そんな結論?