ヤクでボロボロになったチャーリー・パーカーに対して
ディジー・ガレスピーは云う
「俺は革新者で、お前は殉教者だ。ヒトは殉教者を尊敬する」と
この二人が、歴史的事件といっても過言じゃない
「ビ・バップ」を始め茨の道を疾走してたモダンジャズ初期の時代
パリに流れていくジャズメンは多かったけれど、バードは彼は自国アメリカにこだわった
理解されなくても批判を受けても、そこで生きていく
そして、客を満足させられない自分を責めて
麻薬や酒浸りの毎日を送るのだ
精神の弱さだとか、自己破壊衝動とかいうのは簡単だが、
「殉教者」にならざるを得ないその魂がとても切ない
それだけ「ビ・バップ」を発明しプレイ
し続けるということは並大抵なことじゃなかったろう
異常なエネルギーが要ったろうし
プレッシャーもハンパじゃなかったハズ
ディジーは楽観的な部分があって受け流すことも可能だったろうが
バードは自分で背負っちゃうタイプだったみたいで
精神も肉体も酷使せざるを得なかったんじゃないか
それにしても
ジャズほど「死」の匂いの濃厚な音楽はないんじゃないか
バードやジョン・コルトレーン、エリック・ドルフィーなど
ひた向きな天才であればあるほど
生み出すことと「死」は密接してる
それだけ凄まじい芸術だってことは間違いない「魂」むき出しの
音楽
個人的に思ったのは
天才なだけに、例えばディジーやアルビノ・レッド目線で
バードを語るとかしたほうが、より感情移入出来たんじゃないかってことでした
でも基本的にやっぱりジャズの良さを堪能できた映画だった
どんなに暗くても重くても、生み出された音楽には
救いがあったから
それがバードのジャズ!
伝説の「ラヴァー・マン」収録現場のシーンも良かった