第1部解説編(座学)、第2部実践編(パソコンを使った実習)という構成になっている。
解説編は、全くの素人でも読めるように、言葉の意味や相互の関連が説明されている。数式がたくさん出てくるが、あまり細部を気にしなくても良い。
また品質工学は一般とはちょっと違う用語がいろいろあるが、まずは慣れることが大事だ。
実践編で登場したときに、その意味や理論的な裏づけが欲しくなったら、読み返せばよい。
他の品質工学の本と読み比べたわけではないが、解説編と実践編が連携してうまく書かれていると思う。
実践編では、ネットからソフトをダウンロード(Windows専用。無料)してきて使うのだが、これが秀逸。シミュレータソフトとExcelのデータが複数入っていて、本に書かれた条件をシミュレータに入れて実験し、結果をExcelに打ち込んでいく。
L18直交表を何枚も埋めていくのは、少々気合が必要だが、講習会に参加したつもりで集中すれば、数時間で終わる量だ。
本の指示通りの手順にしたがって実験していくと、品質工学の作業の流れを疑似体験でき、
単に文字で読むだけでは、ピンとこない部分が納得できた気がする。
本来は、このあと自分の実際の仕事にあてはめていくことで自分の身に付くのだろうが、そのためのとっかかりとしては、「お買い得な講習会」に参加した充実した気分だ。
品質工学の講習会を受けたいが、会社などからお金を出してもらえない人には最適と思う。