パーティを終え、帰路につくジョージとマーサの教授夫婦。
帰宅後、彼らはたわいのない言い争いを始める。
そこへ新任の生物学者夫婦が学長の娘であるマーサの
ご機嫌伺いにやって来る。
それでも夫婦の罵り合いは続く。
やがて二人の言い争いが生物学者夫婦にも伝染してしまう。
生物学者の妻も酔って言いたい放題。四つどもえの毒舌合戦に
発展していく。まったくイカレタ4人組である。
しかし、これは相手が倒れるまで徹底的に殴り合うボクシング映画?
もちろん《口》でだが。
過去のことから現在のことまで持ち出し辛辣な言葉のやりとり。
凄まじいこき下ろしと罵り合い。
愛し合っているのに、互いへの失望感からか、相手を傷つける
ことでしか繋がれない。奇妙で屈折した愛情。
互いをおとしめる暗い情熱をイヤと言うほど見せつけられる。
これは強靭でデモーニッシュな神経がなければとてもじゃないが
闘えきれない。この夫婦はモンスターですね。人間じゃない。
しかしこの闘いはこの夫婦でなければできない闘いであり
その意味ではこの二人は最高のパートナーである。
大抵の夫婦は闘いのしんどさに耐えられなくなりどちらかが
リングから降りてしまう。
がこの夫婦は最後まで闘い合うのだからある意味では誠実である。
あまりの醜さにアタマが痛くなってくるが、その凄まじさに魅入られて
しまったかのように、目が離せずとうとう最後まで見てしまった。
この二人、最後の最後で人間らしさを取り戻したかのように見えるが、
さてどうなのだろう。