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バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)
 
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バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

東 直己
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

いつものバーで、いつものように酒を呑んでいた「俺」は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を受けた。伝言を届け相手の反応を観察してほしいという。疑問を感じながらも依頼を果したのだが、その帰り道、何者かによって殺されそうになった。そして、ひとり調査を続けた「俺」が知ったのは依頼人と同じ名前の女が、地上げ放火ですでに殺されていたことだった。

登録情報

  • 文庫: 370ページ
  • 出版社: 早川書房 (1996/1/1)
  • ISBN-10: 4150305382
  • ISBN-13: 978-4150305383
  • 発売日: 1996/1/1
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 数年前に読んでいたのですが、再び読み返してみて驚きました。
現在刊行されている「俺」シリーズ5作のなかで最上の出来です。

 この作品にはいわゆる「ハードボイルド」小説のキモが、きっちりきれいに収まっている、そんな印象を受けます。

 一番好きなシーンは、悪いやつらから袋だだきにされて、反吐まみれの「俺」が、ゴミ溜めと紙一重の自分の部屋を掃除して、シャワーを浴びて、クリーニングしたてのスーツを着て飲みに行く部分。

 ここを読むと、「人間って、些細な生活の積み重ねで回復できる、結構強いものだな~」と勇気付けられて、スキです。

 そう、ハードボイルド小説のキモって、時間軸と視点が、主人公とかっちり合っていることなのです。前後に行ったりきたりしないところ、一歩一歩、時間を積み重ねて傷つき、怒り、真実を知るところに、僕らはきっと、「毎日の退屈な生活も、それほど悪くないじゃないか」と勇気付けられるのでしょう。

 どうでもよいことですが、この人の作品を読むと、無性にウィスキーが飲みたくなりますね。僕も、喫茶店でピラフと12オンス・タンブラアに入ったウィスキーを昼間から体に流し込みたくなりました。

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19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 『探偵はバーにいる』に続くシリーズ第二作だが、ススキノ名なしの便利屋の「俺」は、相変わらず探偵らしくはないと思う。少なくとも商売ではない。仕事とも言えない。生活費は主に博奕で得ている。だから正確にはプロのギャンブラーである。そんな「俺」の口座に気前のいい10万円単位の依頼料が前払いで払い込まれる。電話で仕事を依頼される。いつのまにか仕事としてわけのわからない指示を引き受けてゆく。一作目もそうだが、やはりあまり探偵らしからぬ動機によって、探偵らしくなく問題に対処してゆく。

 これが東直己の等身大主人公なのだなあとつくづく思う。北大中退で、未だに北大関係者にコネがあったりするのも、可笑しいし、いろいろな仕事に手を染めている部分、ススキノを庭にしている!!ところなど、この主人公「俺」には作者の分身的な意味づけが大きい。距離を置いて離したところのミステリーではなく、作者が既に抱え込んでいる世界の側に物語を手繰り寄せたハードボイルドなのだとわかる。

 自由にうろつき回るススキノの街が、東直己のこのシリーズへの自由度を表現しているようにも思える。その中できちんとした核になる物語を構築しているかどうか。正直、一作目はその点ではまとまりに欠けているように思えたし、きついかなと危ぶんではいた。だが、二作目以降を読む限り、その不安は杞憂であったことがわかる。きちんとした謎にきちんとした事件があり、そこにはきちんとした人間が存在して、生き様をぶつけあった生々しい悲喜劇が紡がれているとわかってゆく。

 ススキノを徘徊する!!楽しさと、風変わりなキャラクターたちへの主人公の目を通した愛情深い視線(「俺」は決して優しくなんか表現しないだけにとりわけそう感じるのだ)、そこにきちんとした物語を解きほぐしてゆく楽しさが加わり、最後にはじーんと肚にこたえる劇的な最終行。巧いのだ。この作品でぼくは東直己の非凡を感じた。この作品でこの作家への安心感を持った。
 

 ススキノの地上げ時代。アメリカ大統領がレーガンの時代。今読むとほんの少し旧くなった過去であるだけなのに、随分分厚い時間の壁の向こうに遥かに去ってしまったことたちであるような気になってくる。それはある意味、作品の中に漂うノスタルジーのような、しっとりとした気配のせいなのかもしれない。このシリーズの一つの強みでありスパイスであるも!だと思う。また、それは小説に、なくてはならない薬味であるのだと思う。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
<ススキノ探偵>シリーズの第2作である本作品は、1993年発表。
2011年公開の映画「探偵はBARにいる」の原作でもあります(映画は未見)。

ススキノの便利屋である<俺>がいつものように【ケラー・オオハタ】で飲んでいると、コンドウキョウコと名乗る見知らぬ人物から電話があった。
依頼内容は、指定した会社を訪ね、ある人物のことを聞いてほしいというもの。
請け負った<俺>は、その会社を訪ねたあと、命を狙われるはめに…。

巻頭の登場人物覧には、【コンドウキョウコ……俺の依頼人】という表記とともに、【近藤京子……スナック経営者】とあり、電話の人物が本当の近藤京子でないことが示唆されていますが、物語の早い段階で、本物の近藤京子は、放火事件で死亡していたことが判明します。

本作品は、この「コンドウキョウコ」の正体は?
という謎が物語を貫き、前作よりも「謎解きの要素」を感じさせる作品になっています。
この謎の真相は、本格ミステリのようなどんでん返し的なものではありませんが、ストーリーとよく馴染んでおり、完成度は高いと思われます。

本シリーズの特徴である、ハードボイルドなのに、ちょっとコミカルな味付けという作風も本作品でますます顕著になってきているようです。
謎の人物からの不可解な依頼を受けてしまうのも、「美人そうな相手だから」という不穏な動機で、なかなか面白い。

夜はバーに入り浸る<俺>が、朝食を摂る行きつけの喫茶店で、必ずウイスキーのストレートを頼むというのも、本作品で明確に。
今回は、夜バーで飲んでいる途中、明日を気にして早めに切り上げる、という場面もありますが、「快調に飲みまくって、事件に立ち向かっていきます」。

ススキノの町を駆け回る<俺>に、またもや酔いしれることができた本作品。
今回はある地域に<俺>が出張しますが、作品の設定である1980年代初頭には、まだ北海道の「観光名所」ではなかったとのことで、興味深かったです。
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最近のカスタマーレビュー
素晴らしい
前作、「探偵はバーにいる」が好感触だったことと、本作が映画化された「探偵はBARにいる」の原作だということから、本作を是非読んでみたいと思い、このほど購入できたの... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: 中年A
しびれました
色々と穴はあると思うんですが
(××が〇〇であることに気づかないってありえないと思うんです)... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ばびお
最後のページまで来てやっと面白いと思える
映画化になったということで読んでみました。なかなか面白いし、このハードボイルド感覚。今のフンニャリの時代からは懐かしい感じです。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: サンダーマーチ
映画化原作
最初は大泉洋の顔が読んでいると浮かんできますが、時期に慣れて自然になります。
酒を飲んでいる描写が多く、ついついこっちも飲んでしまいます。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: トライアンフ
ラストはよかったです
大泉洋主演の映画『探偵はBARにいる』の原作

軽いノリの作品なのかなと思って読み始めましたが、けっこうシリアスで... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: 赤い河D
大泉洋はハマり役だと思うけど
ポリシーがあるわけでも、強いわけでもないのに、それでも意地を張ってみたりする主人公について、大泉洋の顔が思い浮かぶようなハマり役だと思いました。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: mogutarou
わざとだろうけど、文体が乱暴…。
これまた、“探偵”が、急におとなしくなっちゃいましたね。
前作を引きずって、そうなった、
というような説明があるのだが、... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: teeakira
切なくて格好良い
映画化に便乗して読みました。
映画はまだ観てないけど、読んでいると常に大泉洋さんの顔が浮かびました。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: cotton
読みにくい
映画が面白かった為、原作本も購入。

しかし、読みにくいったら!
全体の構成は【会話】と【情景描写】に分かれています。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: jimbarnett
ストーリーがおもしろい!
一作目、「探偵はバーにいる」に続いての読みました。
正直、「俺」のキャラ設定が共感できないというか理解できず... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: なんだかなー
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