吸血鬼ハンターDシリーズのコミック版、第5弾。
今回は、おそらくシリーズ中で最も幻想的な「夢なりしD」が原作です。
前作「死街譚」のSFらしさとは対照的に、Dが吸血鬼の犠牲者の「夢の中」で戦います。
いや、それも夢なのか現実なのか、はたまた夢の中の夢なのか…という状態でDはどう戦うのか?
原作を読み返すには時間がかかりますが、コミック版では読む返す時間も短くてすみますので、私のような原作をリアルタイムに読んできた世代にはありがたいものがあります。
小説の分かりにくい部分も、この作品では非常に分かりやすくまとまっており、なおかつ回を重ねるごとに綺麗になってきた作画には魅了されるものがあります。
最後のDと左手の人面瘡のやり取りは、小説でもコミックでもDシリーズの中で最も印象的なシーンです。
巻末に、コミック版ができあがるまでの過程が描かれており、作者の方の苦労には頭が下がりました。