<原作は二十年来のファン>
初期「D」シリーズ中では微妙な出来の「死街譚」を漫画化。相変わらず表紙はカッコ良いが、中身が…。
前作「妖殺行」は漫画としてのレベルが上がっていて、作者さんの個性との相乗効果に好印象を持ったが、今作では、また全体のタッチやコマ割りといった漫画としての基本作業が少し雑になってしまっている。カメラワークにも工夫が無いのでキャラに動きが感じられないし、戦闘時の迫力も無い。相変わらずの雑なタッチに加え、白黒の配色バランスの悪さに伴う背景とキャラの書き分けなども出来ていないので、一巻ほどではないにしても、漫画として非常に見づらい絵面になっている。少なくとも前作「妖殺行」よりも仕事が雑になっているのは残念。
不遜を覚悟で言わせて貰うが、とにかくプロなんだから単行本を丸々任せられる以上、「漫画としての基本」を徹底的に勉強してスキルアップし、もっと丁寧な仕事を心掛けて欲しい。