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これは「戦場でのメロドラマ」でも、ただのアクション小説でも、戦史の再確認でもない。
あくまで本人達の証言を基にした、若い隊員達が共に戦い、苦しみ、悲しみ、喜び合った二年間+αを綴った実話である。そのためか、彼らの行動や、戦闘の描写、心情や言葉にはその重みとリアルさがある。
あと翻訳だが、これに関しては文句ない。英語独特の言い回しなども見事!に表現している。自分には英語版"Band of Brothers"を読む機会があったが、それと比較しても見劣りしなかった。
もちろん、バンド・オブ・ブラザーズの映像版を観て「面白い!」と感じた方々にも、自信をもって勧められる作品である。
余談だが、テレビ・シリーズだけの誤訳や、組み込まれた無かった場面や詳細などもいくつか存在する。それを見つけてみるのも、案外面白いかもしれない(?)。
ここに描かれる兵士たちの姿はとてもリアルである。しかし、それと同時に驚くのは、その物語の豊富さである。戦争映画で見たようなエピソードが登場し、映画の元ネタが実話だったんだと驚かされることも少なくない。それだけでなく、ハリウッドも顔負けの話すらある。
そして、それ以上に心を捉えるのは兵士たちの運命である。兵士が死ぬのは戦場の戦闘だけではない。負傷して!!後送の途中に事故で死んだり、戦利品の銃が暴発して致命傷になったりする。そして、除隊後の彼等が語られるとき、「兄弟の絆」という題名の意味が胸に染みるようになるのである。
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