廃盤状態だったソフト・マシーンの「収束」が、やっとリマスター再発されました。アラン・ホールズワースが参加した唯一のアルバムとして名高く、また数あるソフト・マシーンの中でも最高峰に近い評価を勝ち得ている作品ですが、なぜか極端に手に入りにくい状況が続いていました。
ここでのホールズワースは、彼の生涯ベストプレイと言えるものを披露しています。トップを飾る組曲「Hazard Profile」の一曲目でのソロ・プレイがそれです。最近の「個性的」なギター・サウンドからすると、かなりオーソドックスな「普通の」オーバードライブ・サウンドでロックっぽく、若きホールズワースがぐいぐいアドリブを弾き倒します。ひたすら実力にまかせて、弾きまくる弾きまくる。早い早い!!すごいすごい!!!それはそれは至福のプレイであります。。。。
忘れてならないのは、当時リーダー格をつとめていたカール・ジェンキンスの曲造り。ジャズ・フュージョンの世界に、彼の専門とするクラシック・ミュージックの荘厳さ、洗練さといった要素が加わり、アルバム全体をレベルの高いものに押し上げています。
今回のリマスターは、一聴して旧盤からの改善が認められます。例えば、打楽器系にシャープさが加わったことからも明らか。低音部も適度にタイト化されています。ただし、全体の音圧は控えめで上品なので、「あまり改善していない」という感想をお持ちの方もいらっしゃるようですが、これこそ正に日本の「勝手リマスター」に見られない良心的な仕事振りと高く評価したいと思います。
とにかく、なんと言ってもこの幻の歴史的名盤の再発を心から喜びましょう!