このゲームはガンダムの名を冠しているとはいえ、決してロボットアクションゲームではありません。
戦闘等に派手な演出があるわけでもありませんし、
画質の面から見ればジオン独立戦争記より遥かに劣化しています。
PSPと同時発売という事で、PS2版も容量がPSPと同一とされているためでしょう。
PSP発売と同時にPS2にも移植されたと言うニュアンスがしっくり来ます。
本来ならばこういう形での開発は品質の面から見ても許されない物です。
では何故このゲームはPS2で発売できたのでしょうか?
それはこのゲームが、純粋なシミュレーションゲームだからです。
登場する多くの機種もあくまでも戦争に勝利するための「道具」に過ぎず、
多くのキャラクターも戦争を有利に進めるための「手段」に過ぎません。
キャラクターを育てる楽しみと、他のキャラクターとの会話の絡みを楽しむという点は
他のシミュレーションゲームと一線を画し、キャラゲーという評価を下される面ですが。
この要素には特に画質は必要ないという判断なのかもしれません。
今作品の長所としては前作アクシズの脅威と比較しますと
・資源の売却プランが実行できるようになった
→前作の最大問題点である、資源余りまくりで、資金0と言う状況が改善されました。
・部隊数上限が250ユニットになった
→300ぐらいにしてくれとは思うのですが、まあ十分快適になりました。
・シミュレーション性の向上
→細かい問題点が改善され、ゲーム性が向上しています。
またAIが大幅に賢くなっています、初心者は取り付く島が無いかもしれませんが…。
・同時発艦コマンドの実装
→前作では出来なくなっていた同時発艦コマンドが復活しました。
短所としては
・PSPを基準に開発された物であるため、画質面を放置している
→PS2版をPS2画質で楽しむ事は出来ませんので、期待しないほうが良いです。
画質が荒いため、キャラの表示までも汚い点や、
売りである夜戦でMAPが非常に認識しにくい欠点も健在です。
グラフィックに関しては、ほんとにまるで力を入れていません。
PS2版では画質向上やムービーを動画にするとかは、実行して頂きたかったです。
何故ならばPS2版を買うユーザーは、当然PS2での画質を望むからです。
・あくまでも前作のマイナーチェンジ版である
→前作からの劇的な変化はありません。
タイトル通りマイナーチェンジ版と認識するのがよさそうです。
政治コマンド廃止による難易度の上昇も、前作と同じく健在です。
・追加シナリオと追加機種のボリュームが薄い
→マイナーチェンジ版であるという理由の一つです
今作アクシズの脅威Vは、すでにPSPで前作をお持ちの方は買いなおす意味が薄く、
また爽快感のあるロボットアクション、いわゆる「ガンダムゲー」を
期待して購入されようとしている方には、絶対にお勧めできません。
難易度の高さも相まって、即中古屋に売りに行くような事になると思います。
逆にPSPをお持ちで無い方にはジオン独立戦争記以来の新作です。
シミュレーションとしての完成度の高さは健在で、買って損はしないと思われます。
このようにこのゲームはあくまでも、ガンダムの名を冠したシミュレーションゲームです。
この認識と覚悟を持って購入しないと、大変な肩透かしを食らうことになります。
非常に買い手を選ぶ作りとなっており、間違っても初心者にお勧めできるとは言えません。
難易度と取り付きやすさの面から評価が真っ二つに分かれやすいため、☆は3つとさせて頂きました。