出してみて、「あ、格好いい」と思いました。パッケージ写真では「どうかな?」という感じだったのでいい意味で裏切られました。
変形過程はもとのデザイン、劇中のイメージから考えると少し複雑にも感じますが、3形態共、見た目は充分にもとがとれる出来です。肝心の「ダイターン3」時にはプロポーションはマッシブ過ぎず、華奢過ぎずでベストですし、本体自体が大きい為、ボリューム、迫力もバッチリです。また可動面でも、股関節、足首関節を一段階伸ばす事で可動範囲が拡げる事が出来、特に足首は「ダイタンク」の砲芯が収まっているにも関わらず、思っていたより動くので感動しました。
色のところで、黄色部分はベタな黄色(製品はオレンジに近い)で、胸部のブルー部分も、もう少しインディゴブルーっぽいほうが良かったかなとも思いますが、これは個人的な印象なので、マイナス点ではありません。
それなのに何故星3つにしたかですが、それはこの製品を製造・販売するにあたって「差し替え無しの完全変形」にしたかったのか「差し替え有りでスタイル重視のもの」にしたかったのか、その製品コンセプトが非常に曖昧模糊としているという欠点を持っているからです。
まず「ダイターン3」時ですが、前面からは全くわかりませんが、背面の腰のあたりにある、「ダイファイター」時の垂直尾翼パーツと本体とを繋いでいるヒンジパーツ、これがボディの横から見たとき、L字型に露出していて、それがとても不自然に見えます。もっともこのヒンジパーツは、「ダイファイター」時に太ももの間にできる隙間を埋める役割があるので、不要だとはいいませんが、スタイル重視で考えると、もう少し上手い処理が出来なかったかなあと思います。それと「ダイファイター」時に両足をロックする為の突起が「ダイターン3」時でも出っ張ったままなので、倒して目立たなくなる仕様にしてほしかったです。
また「ダイファイター」時に腕を覆う大型カバーパーツにはウイングがついていません。ではウイングはどうするのかというと「ダイターン3」時の背面を覆う小型カバーパーツについているウイングを外して、大型パーツの方へ着け直さなければならないのです。なんだか無駄な行程に感じます。ちなみに大型カバーパーツ自体は「ダイターン3」時の背面に装着することは出来ません。勿論スタイル重視であれば小型パーツでいいわけですが、差し替え無しの変形を重視するなら、大型パーツも背面に装着出来る「遊び」の部分を作ってほしかったです。(大きさ的に先のヒンジパーツも隠せそうですし)
製品には本体内に小型キャタピラ(説明書ではクローラーと表記)を収納しているのですが、これが最大の「?」です。何故なら本来一番必要と思われる「ダイタンク」時には役に立たない、使用しないパーツだからです。最初はこれはこれで「ダイタンク」のキャタピラになり、スタイル重視の大型のものが別途ついているのかと思いきや、そうではなく「ダイタンク」時には最初から大型のキャタピラを後付けする構造だったのです。では小型のものは何の為にあるかというと「ダイファイター」時のライディングギア(これは製品オリジナルで、劇中には登場しません)用、それとおそらく劇中の変形過程の雰囲気を出す為?に存在するものらしく、非常に中途半端な役割のパーツに感じます。いくら貧弱でもあくまで「ダイタンク」の為のパーツであってほしかったです。(変形させる時には結構邪魔ですし)
超合金魂は、「差し替え無しの変形」に挑戦して、無理が出てしまった時には別に形状優先パーツがついて、というシリーズだと思っていました。そう考えるとこの製品は非常に中途半端なものに感じました。これがマイナス要因です。
「ダイターン3」はデザインは勿論作品も大好きなので、思い入れがある分色々目についてしまいました。最初にコメントした通り見た目はバッチリなので、内容もバッチリにしてほしかったですね。