1973年に『ウルトラマンタロウ』で初登場したウルトラの母は、
他のウルトラマン達の戦闘的な雰囲気とは一線を画す、
丸顔でつぶらな瞳、まさに太陽のような母性を感じさせる、優しい顔立ちでした。
その後も再放送や書籍などで、昭和の長きにわたり愛されたビジュアルです。
その後母は、1984年の『ウルトラマン物語』において顔が大幅に変更されました。
しかしこの時代は、他のウルトラマン達もスーツ造形に作品ごとのバラツキがあり、
どれも決定版とは言い難いものでした。
2000年代に入ると過去作DVDの普及もあり、原典のスーツ造形を尊重する機運が高まりました。
初出時・またはもっとも印象の強いスーツを元に、
出来る限り印象を損なわぬような造形がなされています。
スタッフの愛を感じますし、見事です。
なのに!
母は、全く違う顔になりました。
目は急角度でつり上がり、頬はこけ、キツイ顔立ち。
リトルグレイ的な宇宙人を思わせ、
怖いです。
その近作の母に忠実に作られたこのソフビも、
いくらか柔和に調整されていますが、それでも怖いです。
近年ウルトラマンキングも大幅に顔が変わりましたが、
これは70年代に親しまれた内山まもるの漫画版をモデルに変更したようで、
まだ由来に理解は持てます。
どうして母だけが原典を無視されるのでしょう。
マニアの眼から見ると、違和感たっぷりです。
主購買層の子供からも、怖さと、旧作に触れた時の混乱があるのではないでしょうか。