反感買うのわかってあえて書きますが、私にはイ・ビョンホンの良さが
イマイチわからない思いがあった。笑顔だけが武器?とさえ。
いやしかし、ここで観るイ・ビョンホンは非常に説得力があった。
初心で華やいだ学生時代から一転、誠実さは変わらないものの
落ち着き払った男性教師に。そんな男が、可愛いと言えば可愛いが
もっさりとした図体のでかい高校生に、かつての恋心を甦らせる。
普通ありえへんでしょう。ありえへん。しかし、何故彼がそこまでに
我を忘れるほど恋を甦らせたのか、私にはわかった。ごく自然にわかった。
うん、ありえる。それはありえるとなった。
そして、イ・ビョンホン、豊かな俳優さんだなと思えた。
忘れてならないのが、イ・ウンジュ。
本当にいい女優さんである。この映画おかしいかな?と思っても
イ・ウンジュだけは、真のリアリティを持って常に存在していた。
彼女の演ずる人物の漆黒を抱え込むような魅力は、
彼女の実年齢と照らしあわさずとも奥深いものに感じた。
それが本当に演技だけのものであれば良かったのだが、
実生活に直結する奥深さであったことを知ると
ファンとしては無念でならない。
本作は彼女が遺した限りある作品の一つであるから大切に記憶したい。