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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
幻想小説発サイバーパンクSF行,
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レビュー対象商品: バレエ・メカニック (想像力の文学) (単行本)
「理沙パニック」という物理現象が東京を覆う。これが第1章だ。現代造形作家木根原が中心人物だが、それを「君」という二人称で描くものだから読み始めは混乱しっぱなしである。前衛ショートフィルムやアニメ、童話などのイメージが物理現象となって混沌の世界を描く。もう一人の重要人物は、言うまでもなく理沙。意識のないまま機械につながれ何年も延命し続けている。ストーリーの整理や解説はするまい。ただ、最後にきちんと整合性はとれる。「シナの5人兄弟」の5番目の弟の特技は、いつまでも息をしないでいられること。第2章は、龍神医師が中心人物。ここでまた意地悪な書き方をされるので、何度も1章へ戻って読み返した。えっ「彼女」っていうのは龍神?おわっ姉っていたっけ?だがこれも最後に向かって収斂していく。 第3章の中心人物はトキオ。このころはもう慣れっこになったが、またまた何度も1章や2章を読み返す羽目になった。 だが、美しい情念のきらめきを、サイバーパンクSFの形の中で描き出している。傑作だ。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
美しい!,
キッズレビュー
レビュー対象商品: バレエ・メカニック (想像力の文学) (単行本)
とにかく文書が端麗である。ほとんど脳死し、残った脳幹だけで植物状態となった少女の脳機能を都市が補完しはじめる、たったそれだけの話なのだが、それゆえ重要となる現実の都市に舞い狂う幻影の描写が完成された散文の美となっている。ところで読み進むうちに感じたのだが、この作品は山野浩一の「花と機械とゲシタルト」の進化系となってはいないだろうか? 原理は違うが特殊な幻影の発生があるという点および人称への拘り方が、その主な理由だ。山野作品では(パラコンパクト化によって空間に孔が開くとはいえ)、主要舞台は精神病院に限定されていたが、それがここでは東京(正確には、武蔵野、山の手、都心)にまで拡大されている。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
イメージの本流に浸れる幸せ,
By 次郎 (九州) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: バレエ・メカニック (想像力の文学) (単行本)
不条理なイメージがきらめく様な本流となって、その中に飲み込まれる。それが読んでいる間中とても心地良く感じられました。ストーリーとしては多少難解なところもあり、個人的には2章までで完結したほうが良かったのではないかと思います。3章では2章までの登場人物のその後ですが、新たな役割付けに無理があるかな。でも久しぶりに読んでよかったなと思えたSFでした。
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