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バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)
 
 

バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

津原 泰水
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

造形家である木根原の娘・理沙は、九年前に海辺で溺れてから深昏睡状態にある。
「五番めは?」彼を追いかけてくる幻聴と、モーツァルトの楽曲。
高速道路でありえない津波に遭遇し、各所で七本肢の巨大蜘蛛が目撃されているとも知る。
担当医師の龍神は、理沙の夢想が東京に〈砂嵐〉を巻き起こしていると語るが・・・・・・。
『綺譚集』『11』の稀代の幻視者が、あまりにも精緻に構築した機械仕掛けの幻想、全3章。

内容(「BOOK」データベースより)

造形家である木根原の娘・理沙は、九年前に海辺で溺れてから深昏睡状態にある。「五番めは?」―彼を追いかけてくる幻聴と、モーツァルトの楽曲。高速道路ではありえない津波に遭遇し、各所で七本肢の巨大蜘蛛が目撃されているとも知る。担当医師の龍神は、理沙の夢想が東京に“砂嵐”を巻き起こしていると語るが…。『綺譚集』『11』の稀代の幻視者が、あまりにも精緻に構築した機械仕掛の幻想、全3章。

登録情報

  • 文庫: 284ページ
  • 出版社: 早川書房 (2012/1/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4150310556
  • ISBN-13: 978-4150310554
  • 発売日: 2012/1/25
  • 商品の寸法: 15.6 x 10.6 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 31,406位 (本のベストセラーを見る)
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22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くわもちじんぺい トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 「理沙パニック」という物理現象が東京を覆う。これが第1章だ。現代造形作家木根原が中心人物だが、それを「君」という二人称で描くものだから読み始めは混乱しっぱなしである。前衛ショートフィルムやアニメ、童話などのイメージが物理現象となって混沌の世界を描く。もう一人の重要人物は、言うまでもなく理沙。意識のないまま機械につながれ何年も延命し続けている。ストーリーの整理や解説はするまい。ただ、最後にきちんと整合性はとれる。「シナの5人兄弟」の5番目の弟の特技は、いつまでも息をしないでいられること。
 第2章は、龍神医師が中心人物。ここでまた意地悪な書き方をされるので、何度も1章へ戻って読み返した。えっ「彼女」っていうのは龍神?おわっ姉っていたっけ?だがこれも最後に向かって収斂していく。
 第3章の中心人物はトキオ。このころはもう慣れっこになったが、またまた何度も1章や2章を読み返す羽目になった。
 だが、美しい情念のきらめきを、サイバーパンクSFの形の中で描き出している。傑作だ。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By cbjim
形式:文庫
幻想的な世界を醸し出す言葉の連なりがとても美しい小説。
でも、このような小説は読み手を選ぶのだろうと思わされる。
それに慣れていないと物語の世界に没入するのが難しい。

1章を読み終わるまではそんな風に思っていたが、章の終わりで突然、語り手の状況が理解出来て泣かされて以降、言葉に酔わされて見えなかった世界が急に目の前に開けてくる。

そして3章にいたるまでに別世界へ運ばれるような物語の展開に不思議な気持ちが沸き起こる。

決して自分の好きな王道ではないかもしれない。
しかし予測できない展開に最後は感動させられた。

各章最後の1頁で物語の世界が果てしなく開けていって、このような物語も良いなと感じさせられました。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
美しい! 2009/12/24
キッズレビュー
形式:単行本
とにかく文書が端麗である。ほとんど脳死し、残った脳幹だけで植物状態となった少女の脳機能を都市が補完しはじめる、たったそれだけの話なのだが、それゆえ重要となる現実の都市に舞い狂う幻影の描写が完成された散文の美となっている。ところで読み進むうちに感じたのだが、この作品は山野浩一の「花と機械とゲシタルト」の進化系となってはいないだろうか? 原理は違うが特殊な幻影の発生があるという点および人称への拘り方が、その主な理由だ。山野作品では(パラコンパクト化によって空間に孔が開くとはいえ)、主要舞台は精神病院に限定されていたが、それがここでは東京(正確には、武蔵野、山の手、都心)にまで拡大されている。
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