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最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
収録作の「亀腹同盟」が秀逸,
By K Tailor (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: バルーン・タウンの殺人 (ハヤカワ文庫 JA (401)) (文庫)
近未来の東京、妊婦のみが居住を許される特区「バルーンタウン」を舞台に殺人事件やら密室事件やらが巻き起こる、という設定のSFミステリ短編集。例によって松尾作品は設定が奇抜だ。この作品は松尾の出世作のようなので、どうやらそのオリジンがここにありそうだ。登場人物がほぼ全員妊婦、というなかなか映像を想像しずらそうな設定。さらに「バルーンタウン」自体がかなり閉鎖的な空間であることもあいまって、素人探偵が活躍する、という話になっている。 いくつかの短編では、謎を解く鍵というかいわゆるトリックに、女性の妊娠や出産にかかわる事象をかなりからめているので、男女を問わずそのあたりの経験者であるかどうかによって、物語に入り込めるかどうか、探偵による謎解きに納得感が得られるか、の差が出そうな気がする。話の合間合間にでてくる小ネタも同様であるので、読んでいて面白みが違ってくるかもしれない。 個人的なお気に入りは「亀腹同盟」。これは別のアンソロジにも収録されていたので実は読了済みなのだが、再読してまたまたクスクス笑わせてもらった。ストーリ自体の納得感も良いし、終盤に入ってからの話のテンポも軽快。コナンドイルの某有名作品(複数)のネタばれになってしまっているところは要注意だが。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
妊娠後期の女性は眉毛が薄いって知ってた?,
By sei (富山県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: バルーン・タウンの殺人 (ハヤカワ文庫 JA (401)) (文庫)
出生率低下の歯止めと女性の負担軽減、胎児の安全性の確保を目的に出現した人工子宮が瞬く間に普及し、殆どの女性が出産を経験していないという設定の近未来の日本。ごく少数の出産を望む女性達の為に作られた町、その名もバルーンタウンで起こる怪事件?の数々を独身女性刑事と妊婦探偵が解き明かす本書。醍醐味は妊婦たちのユーモラスな生態描写である。ミステリーとしての謎解きは凡庸とまでは言わないものの、感心するほどのものでは無いが、それぞれバルーンタウンならではの仕掛けがあって目新しく感じた。ヒロイン3名の性格が3者3様であるにも係らず、いずれもサバサバしているもの気持ち良いです。
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