この本には、実在の戦闘機かのように様々なバルキリーが天神さんによる画で存在感ある雄姿が見られます。
近年ではマクロスFのプラモデルのボックスアートのようにCGモデルに質感を加えて見え方のクオリティを底上げしている物もありますが、やはり天神さん自身が描かれるボックスアート等は深々と見いってしまいます。メカのディテールの描き込みはもちろん、背景の情報量も半端ない細かさですね。
あと天神さんの画の凄いなと思う事はキャラクターもコクピットなどに、しっかり描かれている事です。
良く似せて描かれているので始めはキャラクター部分は他の方が担当されているのだろうと私は思っていたのですが
マクロスA 2009年 03月号で、「パイロットは人間である以上、いい加減に描くと機体までがいい加減に見えてきてしまう。」というコメントがありましたので同様にキャラもしっかり描かれていると理解しました。そのこだわりが総合的に素晴らしい画になるのだとも思います。
この本でもマクロスFのVF-25の機体外にアルトが居て全身を描いた画もありますし、ジェフリー・ワイルダーのみを描いた画や、味のある画風でシェリル(描き下ろし)の画があったのも意外でした。
アニメのマクロスFにもメカニカルアートとしてTVシリーズから参加されている天神さんですがこの本にもその仕事ぶりが14ページ掲載されています。
メカニカルアートとはCGで作成されたメカ系の静止画等に質感を描き加えて、絵としてのクオリティを上げる事です。手を加える前と手を加えた後の対比もあるので、なにげないシーンで作品のクオリティを高めている縁の下の力持ちの働きであると感心もしました。
内容的にはTVの数話と劇場版の"イツワリノウタヒメ"の数シーンが掲載されています。残念ながら本の出版するタイミング的に"サヨナラノツバサ"関連は収録されてないです。
YF-29デュランダルの画や"サヨナラノツバサ"関連は、将来に第3弾の画集が出て収録されることを期待したいですね。