本書の構成は、
1. バラ色の告白
2. 今夜は帰さない
3. 可愛いひと
の3作がおさめられている。
内容は、すべてドロドロしたところが無く、あっさりと読める。
「バラ色の告白」は、誠実に見えた年上の弁護士が実は遊び人だったというところから始まり、ヒロインが「大人の付き合い」を割り切れずにいる心境を描いている。
「今夜は帰さない」は、意識し始めていたバーテンダーに、意地になって別の男性を好きだと嘘を吐いてしまい、素直になれない女心を描いている。
「可愛いひと」は、16歳年上の女性と付き合う20歳の男を主人公にしながらも、年下と付き合う女性の不安や戸惑いと、年上と付き合う男の、若さを武器にした強気な態度と、それとは裏腹に知らず知らずのうちに募る不安を描いている。
花田祐美の描く大人の男性は、とにかく落ち着いていて紳士的、そして端正な顔立ち。
また、女性は、純粋で少し意地っ張り、そして素直に甘えることが苦手という性格が大体共通している。
そのため、男女の会話のやりとりは、どの作品を見ても似通っている部分が多く見られる。
しかし、人物の仕草の細かい描写や言葉の使い方のセンスの良さがあり、どの作品も新鮮に読めてしまう。
個人的には、花田祐美の描く男性が好きで、ストーリーに意外性が無くても目の保養としてついついこの著者のコミックを買ってしまう。
大人の恋のトキメキを感じたい女性にはお勧めの一冊。