公開当初映画館で観て終わった後、感動して席立つことができなかった記憶があるほど素晴らしい作品だ。初回のDVD化で絶版になり、中古市場ではとんでもない値段でオファーされていたが、今回HDリマスターでの再販は超うれしい。
ストーリーは、デンマークの質素な生活をする漁村の敬虔なプロテスタントである二人の老姉妹のところにパリ・コミューンで家族を失い母国をすてたバベットという女性がやってきて家政婦として住みつく。ある日、宝くじが当たったバベットは村人と姉妹に対してお礼の晩餐会を開きたいと提案する。二人の姉妹の少女時代の淡い恋なども絡めてラストの晩餐会へ展開する。村人は質素な食生活があたりまえであったためバベットを変な眼で観るが、バベットの出す料理に徐々に幸福感を得てくるシーンが最高に良い。
そして、こんな素晴らしい料理を作るバベットとは何者か。謎に満ちた彼女の素性を中心に観るのも良し、老姉妹の初恋の人との再会を中心に観るのも良し、様々な角度から楽しめる作品だ。
とにかく、料理を楽しむうちに徐々に幸せになる村人を観ているだけで幸せになる最高な作品。それを観るだけでも十分しびれてしまう。そして、観終わった後に絶対美味い物を食べに行きたくなることが間違いない。この頃のデンマークの作品は素晴らしいものが多いが、この作品は特に素晴らしく私としては今まで観た作品の中で5本指に入る作品だ。
そんな、素晴らしい作品の再販は涙が出るほどうれしい。