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バブルの歴史―チューリップ恐慌からインターネット投機へ
 
 

バブルの歴史―チューリップ恐慌からインターネット投機へ [単行本]

エドワード チャンセラー , Edward Chancellor , 山岡 洋一
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

ブックレビュー社

投機は資本主義発展に不可欠の薬味だが度を超すと根底までゆるがしかねない
17世紀から20世紀までの400年間。文芸復興,宗教改革,産業革命,そして近代資本主義の4世紀である。物質的には右上がりの上昇であるがなんと荒々しい投機の洗礼にさらされてきたことか。オランダのチューリップ投機にはじまり日本の神風資本主義,そして米国のニュー・エコノミーで20世紀を閉じようとしている。ほとんど息つくヒマもない。

もちろんシュンペーターのアントレプレナー(企業家)は投機家である。誰が見てもソロバンに合う投資であればとっくに既存の誰かが手をつけている。リスクがあると思えばこそ未知の領域でありあえてリスクをおかしてこそ創業者利得が手に入るのだ。17世紀にスペキュレーター(投機家)と言えば錬金術師と同義であったらしい。「しっかりした事実の裏付けをもたない思索,理屈」の意で通常ほとんど成功しなかったと手きびしい。

投機が資本主義の日常茶飯事であるとしても時々「国をあげて」夢見る人々におちいることがある。これがバブルである。なぜバブルが発生するのか。経済学,とくに金融論的にはかなり詳細に分析されているがそれは過去の事例。日本の80年代バブルの時には当然オランダ・チューリップ以来の歴史がわかっていたわけだし,今,米国,やがて先進国をまきこみかねないIT(情報技術)フィーバーも前例を知らないわけではない。

この本がすぐれているのは投機熱を社会史的側面から記述していることだ。バブル中に起こった現象は酔ったあげくの愚行と同様でさめてみれば「なぜあんなことを」である。問題はどうして前後不覚になるまで飲まなければならなかったか,である。その心理である。

当然のことだがバブルは豊かな国で起こる。貧しい国,デフレの国では起こらない。持ちつけない,未熟の富裕感覚が投機に走らせる。または今は豊かではないが早くなりたい,なれるかもしれないという願望,それにつけこむ悪党,これが必要にして十分なバブル発生条件である。偶然の蜃気楼ではないのだ。

たとえばチューリップ投機の17世紀初めのオランダは世界一ゆたかな国であった。スペインの圧政から逃れたユダヤ人,プロテスタントが流入し東インド会社は空前の富を集積した。17世紀後半には英国へ移る。折りしも金融革命が進み企業熱が高まっている時フィップス船長のカリブ海の銀,宝石引上げが火をつけた。このバブルは一度つぶれるが18世紀の国債とのバーターを餌とした南海泡沫(バブルの語源)で政治の土台をゆるがす。

18世紀から19世紀にかけての運河,鉄道株ブームも一種の技術改新だ。「これで世界的文化が育つ」,最近のITブームにソックリだ。

著者は英国人だから英国の事例にくわしいが米国(日本にも)にカラい。バブルの破滅はもちろん自己責任だが堅実な国民性がそこなわれるという指摘は正しい。引用されている相場の格言「今度ばかりは違う」を何度くり返してきたことか。 (東洋マネジメントコンサルティング 顧問 神崎 倫一)
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)

内容説明

This is a challenging history of the role of financial speculation from early modern times to the end of the 20th century. Focusing on speculation as it developed in the world's leading stock markets, the story starts with the tulipomania in 17th-century Holland, then moves to Britain with accounts of famous speculative manias (the South Sea Bubble, Railway mania) and to America with chapters on the roaring twenties, the junk bond revolution of the 1980s and finally the bubble economy of Japan in the 1980s. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 581ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2000/04)
  • ISBN-10: 4822241815
  • ISBN-13: 978-4822241810
  • 発売日: 2000/04
  • 商品の寸法: 19.5 x 14 x 4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「情報を吸収し、発信し、広める力という観点で見れば、人生が二倍になる。…地方ごとの違いと対立を生み出している偏見と狭量が、この高貴な発明によって解消されていく。」これは現在のインターネットを言っているのではない。19世紀半ばの鉄道熱の際のイギリスの新聞記事である。本書は、17世紀オランダでのチューリップ投機から1980年代の日本のバブルまで、世界のバブルがなぜ起こったか、それがどのように崩壊したかを興味深く解説している。本書を読んで思うのは、人間というのは性懲りもなく歴史を繰り返しているということである。本書は99年に出版されたものであるが、その後のITバブルを確実に予言しているし、将来また世界のどこかでバブルが起こることも暗示している。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
題名通りの 2006/11/24
By てとり VINE™ メンバー
形式:単行本
バブルの歴史です。ヨーロッパのバブル、アメリカのバブル、

そして記憶に新しい日本のバブルについて書かれています。

この本を読んで個人投資家がインターネットを介して株の売買を行う

現在は、バブルではないか(少なくともアメリカでは)。

FRB議長だったグリーンスパン氏や現議長のバーナンキ氏が信奉して

いるノーベル経済学賞受賞者の故フリードマン氏の主張が紹介され

ているのですが、それに基づく政策って本当に正しいのか?

世界恐慌は再び現れないのかなど考えさせられました。

特に金融派生商品(デリバティブ商品)にはリスクを少なくするの

ではなく逆にリスクを拡大するものもあるのも知りました。

とかく、複雑怪奇な世界の金融状況、何かの拍子に崩れ去るのでは

ないかと不安にさせられた一冊です。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 21世紀のケインジアン トップ500レビュアー
形式:単行本
本書は、バブルが起こるたびに読まれているバブルの歴史を網羅的に眺めることができる便利な1冊である。17世紀にオランダで発生したチューリップ・バブル、18世紀にイギリスで発生した南海バブル、19世紀にイギリスで発生した鉄道バブルなど、数多くのバブルが登場する。

 いずれのバブルも、ブームを煽る噂、先物取引などレバレッジの高い取引の拡大、政府の異常な好景気への静観とバブル崩壊後の遅すぎる介入、といった共通した特徴が見られると言う。

本書の題名の通り、人間の歴史の中で繰り返されるバブルの歴史を読むと、金に対する欲という人間の愚かさを痛感させられる。
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投資する前に読みたい本
ITバブルの後で読みましたが、再び読み直しています。
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-'2 ̄ ̄è°a"¨'¨"¨... 続きを読む
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投稿日: 2002/7/31 投稿者: iscandar
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