これまで原作「2世」「101」の延長にあるストーリーとして捉えていましたが、
TVアニメ(1973年版)オリジナル要素であるバビル2世号や北海道暮らしまで取り込んできました。
これは全体の流れでいえば破綻気味ですが主人公のキャラクターを統一するという意味では大きい。
本家原作を読み返すと部下思いで感情溢れた人間臭いヨミに対して、
超能力を黙々とふるい(三つのしもべを除けば)孤高に戦うバビル2世に
薄ら寒いもの感じることがあります。
このためTV化にあたっては熱血気味の正統派ヒーローに性格が改変され、
幼馴染とのすれ違いで人間らしい過去を引き摺る様を描写しながらも、
世界平和のためストイックに戦っていくという形でバランスをとっていたのですが…。
終盤には、このすれ違いの結末を丸投げ(=過去を完全に捨てた)にした挙句、
北海道で人間らしい暮らしを手に入れましたという強引なオチになってしまいました。
しかし本作で「結局、浩一は普通の人間の人生を送る事はせずにバビル2世に戻りました」という流れに。
肯定・否定は別れるかもしれませんが自分はこれでもいいと思います。
バビル2世は本来、誰もが容易に感情移入できて最後にハッピーエンドを手に入れる
単純な正義の主人公などではないというスタンスを本作は強く示しています。