秋田の一般道で、待避所などにビーチパラソルを開いてゴルフのキャディさんの帽子をかぶったおばさんが椅子に座っています。
「おばさん一つください」と声をかけると、コーンにシャーベット状のアイスをヘラで盛り付けて売ってくれる。
このおばさんが売るアイスを『ババヘラアイス』と通称で呼ぶそうです。
私自身は「ババヘラアイス」とは呼んだ事がないのですが、
「秋田の道でアイスを売っているおばさん達ってミステリアス」と、とっても気になっていました。
本当伝説にしたい不思議な雰囲気があるのです。
なにせ、待避所にはおばさん、椅子、パラソルとアイスのボックスだけで「おばさんが乗ってきた車がない」
相当山奥なのにポツンとおばさんだけが座っている状態なのです。
「大丈夫なのかな?」「さみしくないのかな?」「何時間ここにいるんだろう?」「どうやって来てどうやって帰るんだろう」と見かけるたびに疑問で頭がいっぱいに。
でも、お互い東北人なので、これらの疑問を売り子のおばさんに聞のも憚られ、疑問で頭が一杯になったまま、買ったアイスでお腹も一杯になり、おばさんをひとり残してその場を離れる……。を繰り返していました。
それらの答えが全て掲載されているのが本書。
「おばさん達が道端で売っている氷菓」に対する愛情あふれる可愛い絵のマンガと、力の入った取材の結果、「ババヘラアイスの知らなかった事」がたくさん載っていて面白いです。
読むと働き者の秋田おばこの売り子さん達に対してますます親近感を感じます。
秋田に行ったら、待避所で車をとめて、おばさんからアイスを買うのがより楽しみになりました。