「連続狙撃殺人犯の女子高生二人の逃避行と愛の物語」、なのですが、
ふたりの愛情の描写にはとても光る部分があり、個人的にはとても気にいった
作品です。
たしかに、色々と他のレビューでも指摘されているように、話のまとまり方に
未熟な部分もあると思いますが、この作品で最も大事な部分である、
二人の愛の結びつきについては、いい加減なものではなくしっかりと描かれており、
また二人の若さ、青さゆえのパワーが物語にも疾走感を与えていて、最後まで
読ませるだけの力がある作品だと思います。
なによりも、ラストが良かった・・・!
安易な救済を与えるでもなく、安易な悲劇にするわけでもなく、
大切なものを得るために現実に踏みとどまる選択をすることで
二人の先にかすかな未来が開ける展開は、旧来の百合・同性愛作品にはない
希望を見せてくれた気がします。
個人的には、本作と「幽霊列車とこんぺい糖」の2作品は、2007年の
ラノベ百合小説の2大傑作だと思っています。
それにしても、ケイちゃん、素敵だなあ。