まず頭に入れておいてほしいのは、とてつもなく残酷な物語であること。
中学生が殺しあう。
自分が生きるために人を殺しあう。
銃で、カマで、ボウガンで、撃ちあい、切り刻み、貫いて殺す。
これを受け入れられない方は、絶対読まないほうがいい。
そして、作画者のタッチ。
これもホラーマンガに通じるような、特異でリアルな暴力や性的なスプラッタ描写が
多分に含まれています。
キレイに死ねる登場人物はほとんどいません。
それが、圧倒的画力で見事に残酷にリアルに死ぬ姿が描かれています。
これもダメな方は絶対読まないほうがいい。
この作品を読むのにこの程度の前知識は常識でしょう。
読むための最低条件です。
その点をクリアして、このマンガを読む方へ…
かなり楽しいです。
物語のテンポは非常に良く、登場人物ほぼ全てに何らかの大きなドラマがある。
『その他脇役』的な人物はほとんど存在せず、死んでしまうとは言え
かなりのドラマが短い時間にたてつづけに起こります。
前述の作画ですが、アクは強いですがとても個性的です。
必死に生きようとする全ての人物が活き活きと描かれていて、その後に起こる
生死のドラマがありのままに魅力的に描かれています。
ストーリーは、作品の冒頭から常に理不尽な展開。
登場人物の全ては、『政府』が行うこの『殺人ゲーム』のせいで、理不尽に死んでいきます。
いったい誰が!? どんな行動・思想を起こした者が勝利するのか!?
この『くそゲーム』は本当に全員殺して生き延びるしか道はないのか!?
その葛藤が、終始情熱的に描かれています。
同士で寄り添いあい耐え忍ぶもの、次々にクラスメイトを殺す者、仲間を探しに奔走するもの、
脱出のために命をかけて作戦を起こす者、発狂し狂いながらもがくもの、欲に溺れて行動するもの、
それぞれの思惑が交錯し、かつてない切ない生死のドラマが繰り広げられます。
やっぱり、おもしろい。