オリジナル版『
バトル・ロワイアル』の公開から10年(いや、トシとったなーとつくづく…)。それの3D化、として喧伝されている『バトル・ロワイアル3D』―祝・全米公開決定!―の全国公開に合わせたタイミングで、オリジナル版に追加シーン/エフェクトなどを加え、こちらも劇場公開され大ヒットとなった『特別篇』が廉価版で登場した。
公開されてみて驚いたのだが、実は『バトル・ロワイアル3D』は、オリジナル版を3D化したものではなく、この『特別篇』をベースとしたものである、ということ。
当時、ファンにはオリジナル版と『特別篇』、そのどちらも熱狂的に迎え入れられたわけだけれど、やはりプリミティブな衝撃や感動に関しては、オリジナル版に一日の長があると言わざるを得ない。一度、まとまった形に仕上がったものに“少し足して、少し変えてある”、それが『特別篇』であり、さまざまなファンサービスの要素―うれしかったのは事実である。実際、こっちも大好きなので、☆は5つとした―が足を引っぱり、少々リズムやテンポが乱れてしまった部分もあって、最初に観るのはあまりおすすめしないのだが、『バトル・ロワイアル3D』が初見となる方々も多くいる以上、これは仕方のないことだと考えるしかないのだろう。
『バトル・ロワイアル3D』を観て、もしグッとくるものがあったら、まずはこの『特別篇』を手に入れてほしいし、さらにはオリジナル版の方もぜひ観ていただきたい。
さて、この『特別篇』のおすすめポイントは、追加シーンのおかげもあって、より“青春映画っぽさ”が増したところ。また、ある追加シーンの存在によって“深作テイスト”がやや濃くなっているあたりは、深作(父)作品のファンにはたまらない要素と言えるのではないだろうか。
映像特典は、ボリューム・内容ともにたっぷりあるので、これだけでもかなり楽しめるはず。
作り込まれたメニュー画面ひとつとっても、この作品に対するスタッフの皆さんの思い入れが感じられる、よくできたDVDである。