私は数多いイタリア料理本の中から選ぶ目安としてイタリアで修行したのではなく、イタリア在住が長い日本人またはイタリア人の著書と言うことを第1の目安にします。天才シェフの場合は別ですが。修行した方は優秀でも1つのレストランにとどまる時間は1ヶ月から長くて1年です。そのレストランは学ぶことができてもその地方のすべてを学ぶには短い時間です。そして日本人の器用なところは合理的にアレンジすることです。アレンジされない骨組みのしっかり見えたレシピ、日本では取り上げられていない地方ならではの習慣や食材を発見できるのです。本書はこれに漏れず現地で実際に確かめたいような料理や、そこの暮らしぶりがわかります。カンパーニャの料理は良く紹介されていますがそれとは違った南イタリアが実感できます。