写真が豊富なうえ多方面の音楽界の方のコラムもあり−特にギタリストにとっては、あの山下和仁氏のコラムが嬉しい!−なおかつ安価…ということで、お奨めの一冊です!
特に他のバッハ本に詳しい訳ではないのですが、一読するとこの本に記載された「簡潔な記述」は、やや退屈に思えるかもしれません。しかしながら「芸術と生活:理想と現実」の中でたくましく(時にトンガッて、ケンカと和解を繰り返しながら?!)生きたバッハの人となりがポイントごとに押さえられ、同時にその背景的事実と愛情のある推論がうまく織り交ぜられている点は、何度も手に取るに相応しい<理想のガイド本>であるように思えます。
自筆楽譜写真やドイツのゆかりの地の風景写真を愉しむも良し、表裏のあった現実社会と音楽上の理想実現の間で揺れ動く心に想いを馳せるも良し…そんな様々な愉しみ方を見いだすことができる好著ですね!