録音からかなりの時期が経っていますが、この演奏をしのぐものは今だ現れていません。それと言うのも、オランダにおける古楽復興の中心人物達がメンバーの大部分となっているからで、そこにレオンハルトの指揮が入れば名演奏が出来ないはずがありません。近年はイギリスを中心に新たなブランデンブルクの録音が続出してはいますが、いずれもこの録音と比べるとどうしても引け目を感じてしまいます。それぞれの演奏者の腕前も素晴らしいのですが、作品に対する解釈がずば抜けて秀でています。それはやはりバッハの世界一の専門化と言っていいレオンハルトならではのものでしょう。とにかく、それまでの現代楽器の室内楽による堅苦しい演奏とは一線を隔しています。少人数の編成は軽快で、リズム感に満ちて楽しめます。細かい作品の部分にまで細心の注意を払っての演奏は、もっと評価されていいものと思います。とにかく、ブランデンブルクをこれから聴きたいという方にも、是非ともお勧めできます。