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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ピアニシモに込めるもの,
By opti_sport "opti" (茨城県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: バッハ:ゴルトベルク変奏曲 (CD)
高橋悠治のゴールドベルク変奏曲を買った。
曲に盛り上がりがなく、たんたんと弾いていくような感じ。 グールドなら、ピアニシモからフォルテシモとはっきりしていて、フォルテシモで気分の高揚が最高潮になる。 音楽というのは、ほとんどがこのパターンだろう。 悠治は、ひとつひとつの音、音の始まりから終わりまで、とても丁寧に、ひとつの音に魂を込めている感じがする。メロディーの美しさ、曲の高揚感に溺れることなく、音は抑制されていて、静かなとても静かな情熱の様なものを感じる。 フォルテシモで感動させることは簡単だけれども、ピアニシモで感動させることは難しい。しかし、そういう音楽に出会ったとき、感動は魂の奧からじわしわとあふれ出てくる。
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
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By " " ( ) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: バッハ:ゴルトベルク変奏曲 (CD)
グレングールドのゴールドベルク変奏曲を聴き慣れた人にとっては、奇妙な演奏だろう。
流麗な流れるようなタッチとは違う、詰まり、縺れる音の数々。 そこに貴方は今まで聞き逃していた音を発見するだろう。 完璧に調和の取れた作曲の中に、埋もれていった音の数々。 高橋悠治はそれを強調してみせる。 さて、それが何なのか?この演奏を聴いた貴方が考えるべきことだ。 「作曲家たちは現実に追いつけない」と、高橋悠治は書く。 楽譜を不要とし、即興と編集へと動き出した音楽について高橋悠治は、かつてグレングールドが鮮烈な演奏をしてみせた楽譜を用いて問う。
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ゴルトベルクの最前線,
By 上田 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: バッハ:ゴルトベルク変奏曲 (CD)
あまたあるゴルトベルク変奏曲の中でも、一際異彩を放つ録音です。バッハのピアノ曲というのは奏者によって全く違った雰囲気になってしまうものですが、ここから受ける印象は、「現代音楽」のそれに他なりません。バロックの大家の書いた音楽とは思えないほど不思議なリズムと響きは、前衛作曲家としても知られる高橋悠治以外には紡ぎ出せないもので、一度好きになるとやみつきになってしまいます。前衛的といっても無闇に激しかったり速かったりするわけではなく、寧ろ全体的にテンポもタッチもごくおだやかなので、ぼんやりと聞き流しても十分快く楽しめます。じっくり聴いてみると、普通であれば聴こえて来ない旋律が妙に鮮烈に聴こえて来て、聴くたびに新しい発見があります。 燃え盛る赤い炎より、ゆらりとゆらめく青いちいさな炎の方が、ほんとうはずっと熱い。そんなことを感じさせる演奏です。
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