Bad Lieutenant(バッド・ルーテナント)とは、"悪徳警部補"といった意味であり、ひとりの警部補にスポットを当てて、タイトルどおりの行為が横行し、その顛末が描かれています。
この作品は、1992年に製作されたもののリメイク版ということです。
このちょいワル警部補をニコラス・ケイジが演じることにより、汚職行為に対して、拒絶反応を起こすような嫌悪感というよりも、なんとも滑稽に写ります。
腰を痛めたということで、その姿かたちを表現する演技もさることながら、彼独特の不思議な顔の表情、一歩間をおいた応酬話法により、惨たらしいワルワル行為が茶目っ気に写ってしまうパフォーマンスが見どころです。
美化することはまったくないですが、主人公の行動には、なんとも庶民的な味わいがあり、ちょいワルなところを包み込んでしまうような人情味の深いところが感じいいです。
122分上映といくぶん長いようですが、そんなに飽きはこなくて、終盤はわるあがきなところをクロージングさせるクーリングダウンのために意図したもののようです。