アカデミー賞を総なめにした「ロードオブザリング」三部作で世界の映画界の頂点に立った男・ピータージャクソン。その彼が世界制覇する15年ほど前に、ニュージーランドの片田舎でアルバイトしながら4年かけて週末ボンクラ仲間達と自主制作で作りあげたのがこれだ。低予算のほとんど自主制作に近いプロダクションなので、全て手作り、俳優は監督の知人のみという状況。だが、冒頭でのクレーンカメラへの映像の切り替えや特殊メイクの粗をうまくごまかしたカメラ割り、テンポのよい編集など、この当時から映画的センスの高さを見せ付けている。グロいなどとよく書かれていますが、特殊メイクは工作レベルですので、不快感などなく、よくがんばったなあーと感動すらしてしまう気持ち良さだ。公開当時一部のマニアからは絶賛されたが、普通の評論家達は黙殺。評論家達はのちの巨匠の才能を誰も見出せなかったわけだ。評論家達がジャクソンの存在に気づいたのは、ベネチア映画祭で賞を取った「乙女の祈り」からというのが大方のところで、評論家とかいうヤカラの見る目のなさはいつもの通り。またジャクソン監督、こういうノリの作品を大金かけて作ってくれないでしょうか。しかしアカデミー賞監督がこの作品ではゲロ飲み、脳みそはみ出し、ヨダレ垂れ流しで熱演してますよ・・・。