94年デジタル・リマスター音源を用いた07年紙ジャケ盤との音の違いは大きい。低音・高音ともにキレがよくなり、シンバルの小さな音もはっきりわかる。迫力がまして大満足だ。
74年のバドカンのデビュー作にして最大のヒット作。稀代の男性ヴォーカリストであるポール・ロジャースの名を全米に知らしめた歴史的作品である。我々の世代のロック・ファンにとっては忘れられない傑作。
個人的にはバドカンの曲では「シューティング・スター」が一番好きなので、第2作のレビューで同作をバドカンの最高傑作と書いたが、本作もそれに劣らない。むしろ、名曲充実度の点では、本作の方が上だ。特にM1、2、3、5、7、8はバドカンのライヴの定番となり、実際バドカンやポールのライヴ作品では必ずこの中から数曲は演奏されており、不滅の輝きを放っている。
本作の収録曲の中で異色なのが、ポールが歌だけでなく全楽器を担当したアコースティックの名曲「シーガル」。この曲で本作を締めるアルバム構成が素晴らしい。多くの人にこの曲の魅力を知ってほしいと思う。