内容紹介
<ストーリー>
1980年、マドリード。新進気鋭の映画監督エンリケのもとに、イグナシオと名乗る美貌の青年が映画の脚本を手に突然あらわれた。彼はエンリケの少年時代の神学校寄宿舎での親友。あまりに変わった友に疑いを感じながらも、脚本の内容にひきつけられていくエンリケ。なぜならそこに描かれていたのは二人の人生を変えた、彼らの少年時代の引き裂かれた悲劇。エンリケを守りたいがゆえに自らを犠牲にし、砕けてしまったイグナシオの心、今もなお変わらぬ愛。でも何か違う。本当にイグナシオなのか?真実を求めエンリケはイグナシオの大いなる秘密を知ることになるのだった・・・。
巨匠アルモドバルが仕掛ける最高に美しく、強く、切ない愛の罠!!秘密の先に在るのは、究極の愛か、欲望か。
<キャスト>
イグナシオ/アンヘル/サハラ:ガエル・ガルシア・ベルナル
エンリケ:フェレ・マルチネス
パキート:ハビエル・カマラ
モニカ:レオノール・ワトリング
マノロ神父:ダニエル・ヒメネス・カチョ
ベレングエル:ルイス・オマール
母:ペトラ・マルチネス
少年時代のイグナシオ:ナチョ・ペレス
少年時代のエンリケ:ラウル・ガルシア・アオルネイロ
<特典映像>
ペドロ・アルモドバル監督音声コメンタリー/削除シーン/メイキング・オブ・『バッド・エデュケーション』/フェレ・マルチネス来日インタビュー/ポスター・ギャラリー(静止画)/ジャン・ポール・ゴルチエ衣装デザイン・ギャラリー(静止画)/オリジナル予告編/日本版予告編/日本版TVスポット(ナレーション:豊川悦司)
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ペドロ・アルモドバル監督による、映画監督を主人公にした、彼の半自伝的な面も感じさせる物語。1980年のマドリードで、映画監督エンリケのもとに、少年時代に神学校で一緒だったイグナシオが現れる。当時の思い出を脚本にしたというイグナシオだが、その言動は怪しい…。現在の男2人の確執に、イグナシオの脚本を映像にした部分、さらに神学校時代が交錯し、切なさと衝撃の混じり合ったラストへ向かう野心作。
イグナシオ役、ガエル・ガルシア・ベルナルが、ときに謎めき、ときに妖しげな演技で観る者を惑わせ、艶めかしい女装姿も見せる。少年時代の愛の思い出に翻弄されるエンリケの視線には、アルモドバルの視線がダブり、要所でのエロティックな映像がドキドキものだ。少年同士の絆と、現在の男たちの関係に、鮮やかなコントラストを放たせ、神学校の教師も含めた禁断とも言える愛を、濃密な人間ドラマとミステリーに仕立てる手腕は、アルモドバル以外には不可能だろう。トリッキーな映像の効果もあって、何度でも観直したくなる。(斉藤博昭)