☆やれやれ、またまたハリウッド映画お得意?のベトナム戦争モノかいな〜!と、当時劇場でウンザリな先入観を持ち、『ディア・ハンター』や『プラトーン』、『地獄の黙示録』、『ソルジャー・ボーイ』、『幸福の旅路』、『戦場』、『帰郷』、『ハンバーガー・ヒル』、『フルメタル・ジャケット』、『グッドモーニング・ベトナム』、『友よ、風に抱かれて』、『カジュアリティーズ』、『7月4日に生まれて』、『天と地』等々、ありとあらゆるベトナム戦争ムービーを平らげ完食?してきた筆者は観賞する前から及び腰で食傷気味になっていたが、戦争の大義を謳うような政治主導による国策式の高掲映画や、1980年代に大流行した、肉体派アクション・ブーム時代のシルベスター・スタローンやチャック・ノリス等が大量の敵を相手に痛快無比な大暴れを繰り広げる、派手な戦闘武勇伝でもない、全く正反対の、救出側と脱出側の視点から描いた、硬派なスタイルのエンターテイメントだったので、終始ヒヤヒヤしながら最後まで飽きることなく楽しめた。なお、本編は地獄の最前線から奇跡的な生還を果たし、シルバースター賞や空軍殊勲賞を手にした英雄アイシール・E・ハンブルトン中佐の実話に基づいた作品らしい。 1972年、北ベトナム軍非武装地帯を越えて南へと進軍を開始。米軍機ダグラスEB-66は秘密作戦の視察に向かうが、あえなく撃墜される。敵陣のジャングルでの生き残りは、コードネーム〈バット21〉と呼ばれるハンブルトン中佐(ジーン・ハックマン)ただ1人のみ!。高齢に加え実戦体験を持たない?彼こそ、 米戦略空軍の極秘情報を握る男。ベトナム軍にとっては絶対捕まってはいけない重要な人物であった。救出に出撃する空軍戦闘機。指揮をとるのはコードネームは〈バード・ドッグ〉の航空総制官クラーク大尉(ダニー・グロヴァー)。彼との無線だけがハンブルトンの命綱なのである。互いに顔すら知らぬハンブルトンとクラークは次第に熱き男の友情と信頼感に結ばれていく。しかし、無線は敵に傍受され、アメリカ空軍の一斉攻撃も明朝に迫っていた!。一刻の猶予もない危機的状況下の中、クラークは上層部の命令を無視し、最後の救出に向かう!。という、敵中突破のサバイバル・アクション映画だが、展開は意外にオーソドックスで、ピーター・マークル監督の地味に抑えた小気味いい、ガッチリした演出力が作風にリアルな説得力を持たせる事に成功している。ひたすらアクションだけの見せ場を強調しておらず、ジャングル内での手に汗握る切迫のサスペンスも見応えたっぷりで面白い。特にクライマックスの爆薬をふんだんに使用した大爆発の描写は迫力満点。G・ハックマンとD・グロヴァーとの感動的な男の友情にもグッときた。戦争アクション映画の王道的な娯楽活劇である!☆。※この映画も首を長くして?DVD商品化を待ちかねておりますが、未だに音沙汰なしです。シャクだねぇ…(涙)。