ホラー調のバッドエンドです。
犯人の正体は、前作の解説にも書かれていたことと、犯行に使われたもの、誰が犯人ならドラマチックかを
総合すると何となく想像していた希望的観測と一致しました。半分はほとんどカンでしたが。
しかし台詞が曖昧な表現が多いのと、エイプリルフールにリドラーが殺されなかったことについては、違う意見もあると思います。あと犯人の動機も曖昧だし、何故曖昧かというと犯人の
正体がかなり読者の意表をつくようなものでして、この人物なら絶対読者が驚くだろうという
仮説から成り立っているからです。あとトゥーフェイスの台詞と最終章の犯人の台詞も、解釈の余地がたっぷりあります。ですから最後まで読んでも、ちょっと納得できないです。
内容の大まかなテーマは巻末のプロットに全て書かれています。
ローマン帝国の崩壊、古きマフィアの末期、それらに代わってイカレた「スーパーヴィラン」がゴッサムを跋扈するまでの過程。
バットマン、ゴードン、デントの三人の結束の破滅、そして深まりゆくキャットウーマンとの関係。中でも一番の悲劇がトゥーフェイスです。その誕生だけでなく、その誕生がもたらしたゴッサムの永遠の闇の始まり、そして最大の悲劇である最終章のシーン。イヤーワンでゴッサムを牛耳っていたローマンがホリデイ事件に業を煮やし一線を越えフリークスを野に放った結果、自滅していく様が描かれていきます。
プロットを読めば誰もが分かる、「ダークナイト」への影響。これはダークナイトでやっているテーマそのものだったんですね。これほどまで影響を与えているとは。
三人はかつてゴッサムを救うためにローマン逮捕を誓い合った。そしてさらなる地獄を招いてしまいました。