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バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手
 
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バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手 [単行本]

ジャンルイージ・ヌッツイ 著 , 竹下・ルッジェリ・アンナ 監訳 花本知子・鈴木真由美 訳
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

イタリア司法当局は9月21日までに、ローマ教皇庁(バチカン)の活動資金を管理運用する「宗教事業協会」(通称バチカン銀行)が、巨額の資金洗浄を行っていた疑いがあるとして、ゴッティテデスキ頭取らに対する本格的な捜査に乗り出しました。  この衝撃的なニュースは世界中のメディアによって報じられました。世界各地に総計10億人超の信者を抱えるカトリック教会の(寄付献金を含む)巨額の資金にかかわる問題だけに、AP、AFP、共同、時事など世界の通信社に始まり、BBC、CNN、New York Times、Independentなど英米の大手メディアがトップ記事として報じ、翌22日には日本でも朝日新聞や読売新聞、産經新聞などがこの事件についてとり上げています。  バチカン銀行には、昨年11月にも、別口の資金移動について資金洗浄の疑いがかけられており、イタリア司法当局が捜査を進めていたところでした。司法当局は今回、およそ1年におよぶこれまでの捜査結果を踏まえ、資金洗浄の対象となった可能性が高い約26億円を押収するという実力行使に出たわけです。  じつは、こうした「司法当局対バチカン」の緊迫した構図をつくり出すきっかけとなったのが、昨年5月にイタリアで刊行された本書『バチカン株式会社(原題、Vaticano S.p.A)』なのです。イタリア国内でいま最も有名なジャーナリストの一人であるジャンルイージ・ヌッツィがこの本を書いたのは、教皇庁のとある要人から、いまだかつて世に出たことのない膨大な機密文書を託されたからでした。  教皇庁の要人とは、レナート・ダルドッツィ師(1922〜2003)です。バチカンの行政機関である国務省の顧問として、20年以上にわたって教皇庁に仕えたダルドッツィ師は、1980年代以降、バチカン銀行を中心とする不正金融操作の実態を目の当たりにしてきました。そして、世を去るまさにその間際、ダルドッツィ師はみずから収集した4,000点以上もの内部資料をスイス南部の田舎町の農家に隠し、右派新聞の敏腕記者として名を馳せていたヌッツィ記者だけに、その隠し場所を伝えたのです。すべての人々に、どんなことが起きたのか、真実を知ってもらうためこれらの文章を公表してほしい、という遺言とともに。  ヌッツィはこのダルドッツィの機密資料を命がけで手に入れ、1年以上かけて緻密な資料分析と追加取材をおこない、昨年5月にその成果を発表しました。その日本語訳が本書です。

内容(「BOOK」データベースより)

陰謀論より酷い現実。ローマ教皇の側近が、遺言とともに著者に託した四〇〇〇点以上の機密文書。イエス・キリストの名を借りたカトリック教会史上最悪の不正金融操作の実態がいま白日の下に晒される。

登録情報

  • 単行本: 464ページ
  • 出版社: 柏書房 (2010/9/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4760138390
  • ISBN-13: 978-4760138395
  • 発売日: 2010/9/24
  • 商品の寸法: 19.2 x 14 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 左党犬 トップ500レビュアー
 『バチカン株式会社』、このタイトルだけみたら、なにやらキワモノめいた内容の本と思うかもしれないが、この本はイタリアのジャーナリズム魂ここにありといった、実に内容の濃い硬派な調査報道本である。副題は「機密文書から知られるカトリック教会の金融・政治スキャンダルの真実」。

 日本語訳で450ページを超える本書は、バチカンが抱える闇についての解明とともに、イタリア現代史についての深層レポートにもなっている。なぜなら、イタリア内部のオフショア治外法権ともいうべき存在のバチカンは、イタリアにとっては国家内国家のような存在であり、バチカンとイタリア政界は切っても切れない関係にあるからだ。
 本書の出版がキッカケになって、闇に葬り去られていた事件の再捜査が始まったという。ニクソン大統領退陣を招いた『大統領の陰謀』のイタリア版のようなものといってよいのだろうか。つい先日も、バチカン銀行による、不正送金容疑の預金2,300万ユーロ(約26億円)の差し押さえ解除請求を、イタリアの裁判所が却下したというニュースが報道されたばかりである(2010年10月21日)。
 本書のディープスロートは、バチカン内部でバチカン銀行の監査にかかわった高位聖職者。死後公開すること遺言にのこし、膨大な資料を託された著者たちは、一年かけて内容を徹底分析、そのベースのうえにさらなる徹底取材の結果、すでに収束したと思われていた「P2スキャンダル」以降にも、さらに深刻なスキャンダルが根絶されることなく、闇に葬られていたことを確認するにいたる。

 不透明なカネの流れ、カネが絡む黒い事件簿。寄付された遺産や献金というかたちで信者の浄財を集めながら、慈善事業を隠れ蓑に作られた口座をつうじて資金を横流し、そして一部は着服。口座をマネーロンダリング目的で使用し、資金運用の内容と、資金使途についての詳細については、財務ディスクロージャーをいっさい拒む。ローマ教皇直轄の組織である宗教活動教会(IOR)、通称「バチカン銀行」は、まさにバチカンの伏魔殿、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の跋扈(ばっこ)する世界そのものだ。 
 組織の名誉と評判を守るためにスキャンダルが表沙汰になることをひたすら恐れ、情報を握りつぶし、疑惑の中心人物も組織ぐるみで守る姿勢。本書を読んでいて思うのは、遠いイタリアの話ではない。スケールの大小に違いはあれ、この日本でも観察されることだ。

 本書は大著だし、原注やら訳注やら大量にあって、しかもバチカンの組織そのものに熟知していない一般読者にとっては煩雑(はんざつ)であろう。しかし、じっくり腰を据えて読めばイタリア現代史に精通することにもなるし、イタリアもまた、ある意味では日本以上に過去のしがらみが重層的に堆積した伝統社会であることを確認することになる。 
 いかなる組織であれ、それがたとえ営利を目的とはしないものであっても、組織をつくり職員を雇って事業を行う以上、資本主義であろうがなかろうが、カネといっさい縁を切ることは不可能である。だから、宗教組織であっても経理と財務は欠かせない機能であり、組織がそのミッションを実現するためにカネを必要とするのも当然なのだが、しかしこのバチカンという宗教組織はいったい・・・。

 そもそも人間にとって宗教活動とはいったい何なのか? カネという人間の欲望はいったい何なのか? こういった深いことも、ため息をつきながら考えてしまう本である。
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難しい 2011/4/10
Amazonが確認した購入
バチカン株式会社という名前については過去に耳にしたことがあったので
どういう事が行われているために、そのような名前がついているのか興味があって購入しました。

しかし、ちょっとしたヤジ馬根性ではとてもよみこなせない難解な内容です。

私が世間知らずなのかもしれませんが、法曹関係者や金融関係者の方なら
理解できるかかもしれません。

わかりやすく言うと、枢機卿が違法な財テクをくりかえしていた。・・・と
いうような事が延々と証明書類とともに書かれています。

残念ながら私はカトリック信者じゃないので、真剣に読もうという気力もなかったのかもしれません。

しかし、どんな集まりでも、人の集まる所のトラブルはだいたい同じで
派閥や、お金に関するトラブルはつきないものなのだと知る事ができました。
そういう意味では人間くさく、興味深い本でしょう。
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