いわゆる犯人探しの推理小説としては★2つ。伝奇モノ好きには★3つ。美青年や美少年、神父好きには★4つ?
バチカンの奇跡調査官の青年神父二人組(ともに美青年、そしてある種のエキスパート)が「奇跡」調査をする。作品は主人公のロベルタ神父視点が中心で、時折第三者の視点に切り替わります。聖痕が現れる美少年のいる寄宿学校、処女受胎の尼僧、罪を象った、凄惨な殺人事件・・・。オカルト・伝奇設定好きにはたまらない設定。周辺知識のうんちくもたっぷりあるので、多少読むのをいとわなければわからなくなることはまずありません。最初の殺人事件を皮切りに、怪しい部屋、怪しい人間、次々と現れる「奇跡」そして立て続けの殺人事件。イベントも盛りだくさんで、中だるみがない分、やや詰め込みすぎでしょうか?ちょっと忙しない印象もありました。
「ダ・ヴィンチコード」「天使と悪魔」も読みましたが、この本はより日本的な、耽美的な、コミックス的なノベルというのが私の感想です。伝奇ものをライトに楽しみたい、謎解きの爽快感もちょっと味わいたい、という人におすすめです。キャラクターが立っている点もこの小説の読みやすさです。
同時に、設定とキャラクターが気に入らなければ、謎解きとしては「う〜ん…」レベルと思いました。本格ミステリーを期待されるとちょっと厳しい。特に真相。ネタバレは避けたいので、それも読んでからのお楽しみにしてくださいw